ドジャース野茂が演じた奇跡のノーヒットノーラン、その舞台裏を関係者の証言でひもとく。1996年9月17日、場所は投手が圧倒的不利なクアーズフィールド。しかも大雨。絶対不可能と言われた記録を達成したウラには、豪快なピッチングで知られる野茂の知られざる一面が隠されていた。敵軍の監督と打者、捕手にして盟友のピアッツァ、投手コーチらが明かす野茂の真実。日本人メジャーリーガーの道を拓(ひら)いた闘いの記録。
1997年8月31日。世界に衝撃を与えたダイアナ妃の事故死。その謎に満ちた最期は、今なおさまざまな憶測が渦巻く。すべてを間近で見てきたダイアナの執事、追い詰めたパパラッチ、王室との確執、奔放なプリンセスの周りでは、さまざまな“思惑”が交錯する。あの事故から18年、舞台裏を知る者たちが語る「新証言」の数々、そこから見えて来る悲劇のプリンセスの最後の恋の真実とは?
29年前におきた大韓航空機爆破事件。実行犯は北朝鮮の特殊工作員、キム・ヒョンヒだ。偽造パスポートを使った大胆な犯行はいかにして行われたのか、番組では韓国当局の捜査資料を入手、初公開の手書きの現場見取り図などで、犯行の一部始終を完全再現する。事件直前、“爆弾”に触れた客室乗務員、自白へと導いた捜査官など、“今だから明かせる”新証言をもとに、謎に満ちたキム・ヒョンヒの素顔に迫る。
1970年4月13日、アポロ13号が宇宙空間で事故発生、3人の宇宙飛行士を乗せたまま、主エンジンが使用不能に!だがアポロは奇跡の生還を果たす。その知られざる立て役者とは?修正軌道を高速で計算したのは唯一の女性スタッフにして“数学の天才”。“不運”と呼ばれた男が利かしたとっさの機転。そして帰還の命運を担った小さなエンジンを支えた、無名のエンジニアたち。映画では描かれなかった奇跡のリアルな真相!
3兆5千億円の負債を抱え、廃業に追い込まれたエリート企業・山一証券。「社員は悪くありません」、そういって社長が泣き崩れた歴史的な破たん劇は、いかにして起きたのか?すべての始まりは、ある雑誌記者の執念のスクープ。タレコミをきっかけに、不正の闇を追求していった。今回その全貌を記者がテレビで初証言、さらに旧経営陣も舞台裏を明かした。バブルの絶頂から破たんへ、数奇な運命をたどった深い闇の正体とは?
運命の分岐点は平成2年12月23日有馬記念。一頭の馬が引退レースで奇跡の勝利を飾った。その名はオグリキャップ。日本中に競馬ブームをもたらした名馬だ。しかしレース時は、脚部のけがに加え過密スケジュールで疲労困ぱい。勝利にも見放されていた。だが当日、17万の観衆の前で奇跡が起きる…。愛馬のため自らの夢を諦めた“育ての親”。ブームを作った“仕掛け人”。ラストランの舞台裏を知る“騎手”が語る感動の物語。
即位70年を迎えたイギリスのエリザベス女王。数々の危機をスピーチで乗り越えてきた。第二次世界大戦中に14歳で行った初めてのラジオスピーチ。ダイアナ元皇太子妃が亡くなったときの長い沈黙の後のスピーチ。そしてコロナ禍の中で行ったスピーチ。その言葉は国民にどう受け止められたのか?女王を幼い頃から知る友人、女王を撮り続けてきたカメラマン、BBC王室担当記者などがスピーチの裏の知られざるドラマを語る。
韓国史上初の女性大統領パク・クネに重大な不正疑惑が起きた時、韓国中の怒りが沸騰した。デモ参加者は空前の規模となる、のべ1600万人!あのスキャンダルはいかにして暴かれたのか?実は始まりは、1人の記者の地道な取材だった。彼が行き詰まった時、ライバル社が手を差し伸べた理由とは?そしてわずかな物証から大統領を追い詰めた、驚きの取材とは?大統領を罷免に追い込んだアナザーストーリー!
去年亡くなった“知の巨人”立花隆が、1974年に月刊誌「文藝春秋」で発表した「田中角栄研究」。「今大閤」と人気だった田中首相の金脈を暴いたのだ。誰でも入手できる資料を集め分析するオープン・ソース・インテリジェンスの走りである。大手マスコミは注目しなかったが、海外特派員たちの追求で火がつき、田中は退陣に追い込まれた。元祖“文春砲”とも言える立花の記事はどのように作られ、どう歴史を動かしたのか。
60~70年代、日本の演劇を揺さぶった唐十郎率いる状況劇場、通称“紅テント”。劇場に頼らず、神社の境内や河原にテントを張り、全国各地で芝居を上演。それは日常に突如出現した異空間。唐は独裁政権下の韓国や中東パレスチナの難民キャンプでも芝居を敢行、時空を超えて記憶に刻まれる。故・中村勘三郎は衝撃を受け、これこそ歌舞伎の原点だと「平成中村座」を旗揚げする。時代の常識に抗い演じることに命を賭けた男の冒険。
1979年の夏、世界中の映画ファンを震撼させる、前代未聞の主役交代劇が起きた。黒澤明監督の新作映画『影武者』のロケ中に主役の勝新太郎が突然、降板したのだ。黒澤はすでにベネチア映画祭でグランプリも獲得した世界的巨匠。一方の勝は『座頭市』をヒットさせ、脚本・監督もこなす大スター。あの日、ふたりの天才の間で何があったのか?未公開映像や当時を知る関係者の証言をもとに、天才激突の真相に迫る!
2019年、ある男がSNS上で女性の個人情報をだまし取り、わいせつな動画を脅迫して要求。コミュニケーションアプリのチャットルーム「N番部屋」で拡散し、累計26万人が閲覧。被害女性は未成年を含め100人を超えた。事件を追った記事が韓国の女性たちの怒りを呼び、犯罪防止のための法整備を求める国会請願へと発展。アメリカ人の女性活動家がデジタル性犯罪の実態を世界に発信する。韓国を震撼させた事件の真相に迫る。
この男がつくる映画はいつも物議をかもした。世間に衝撃を与える問題作を次々と世に問うた映画監督・大島渚。「日本の夜と霧」の上映打ち切りに抗議して松竹を退社、「愛のコリーダ」ではわいせつか?芸術か?大論争を巻き起こした。その大島が1983年カンヌ国際映画祭の大本命に目されたのが「戦場のメリークリスマス」戦時下における敵同士の男と男の愛を描いた。最前線で戦い続けた大島渚を妻小山明子、崔洋一らが熱く語る。
ピカソの傑作『ゲルニカ』第2次世界大戦前夜、ナチスドイツによるスペイン・ゲルニカへの無差別爆撃を知ったピカソが描いた。その後『ゲルニカ』は世界を流転。初公開からスペイン帰還まで44年、16131日を要した。『ゲルニカ』の帰還を阻んだ多くの壁。独裁者フランコとピカソの反目、ベトナム戦争時起きた『ゲルニカ』への落書き…ロシアによるウクライナ侵攻の今、波乱万丈の運命をたどったこの絵と人々の思いに迫る!
1954年2月19日、日本初の本格的なプロレスの国際試合が行われた。アメリカから来た2m近い大男に挑む力道山の姿が街頭テレビに映し出され人々は熱狂。テレビというニューメディアとタッグを組み一躍時代の寵(ちょう)児となった。力士からプロレスへの転向、柔道日本一の木村政彦との決戦と意外な結末、胸に秘めたもう一つの祖国…。時代と格闘した男・力道山を巡る新たな証言を日本の内外に求めその知られざる実像に迫る
初回放送日: 2021年3月22日 2012年、ドイツのマンションの一室で、ナチスによって強奪された1200点もの絵画が発見された!中にはピカソ、ルノワール、マティスなど世界的巨匠の名画が!世紀の発見のきっかけはある老人のささいな疑惑。だがその裏に数々の謎が…。なぜ当局は発見を1年以上も公表しなかったのか?自室で絵画を隠し続けていた、幽霊のような男の正体とは?第2次大戦の混乱と真実、歴史の闇を掘り起こした記者たちの舞台裏!
初回放送日: 2021年2月23日 白昼、報道陣の前で起きた衝撃の事件!1985年6月18日、金の現物まがい商法で2000億円をだまし取った豊田商事会長・永野一男が突如侵入した暴漢に殺された。犯人が窓ガラスを割って部屋に入る様子や、血まみれの永野会長の姿は全国に放送された。事件を防ぐことはできなかったのか?現場に居合わせた記者やカメラマンが知られざる事件の真相を明かす。そして謎に包まれた永野会長の生い立ちから見えてきたものとは?
日本で花開き、いまや世界中で大人気の少女マンガ。その長い歴史の中で、少女たちの憧れを一身に集めたヒロインと言えば…「ベルサイユのばら」の男装の麗人、オスカル。連載が始まったのはちょうど50年前、「男は仕事、女は家庭」と言われた時代。男性たちを向こうに回し、信念を曲げずにフランス革命へと突き進むオスカルに、空前のブームが起きた。その熱は舞台に、アニメに。オスカルに自らの思いをのせた少女たちの物語。
沖縄と高校野球の知られざる物語。本土復帰から50年、基地問題や本土との経済格差など、未だ課題が積み残されたままの沖縄。苦難の歴史の中で、人々は球児たちの活躍に特別な思いを寄せてきた。沖縄が熱く燃えた夏が1990年の沖縄水産高校の決勝進出。名将・栽弘義監督が甲子園に託した思い。関西の沖縄県人会が「ハイサイおじさん」のメロディーにのせ、独特の応援を始めた。興南高校の夏優勝を後押しした応援秘話にも迫る。
その代表作と言えば大阪万博の「太陽の塔」だが、同じ頃メキシコで描いた巨大な壁画「明日の神話」は、展示予定だったホテルが倒産し行方不明となった。しかし30年あまり後に発見され修復される。華々しく披露された塔と数奇な運命をたどった壁画。“双子の傑作”と言われるが、実は経済成長と科学の進歩をおう歌した時代に対する太郎からの挑戦状でもあった。太郎を次世代に伝えようとしたパートナーの岡本敏子の奮闘にも迫る。
今から33年前、正月の松も明けない1月7日の早朝、激動の昭和が終わった。その最後の日までテレビは100日以上、昭和天皇の病状を伝え続けた。テレビマンたちが明かす報道の舞台裏とは?当初、国民に公表された天皇の病状は「慢性すい炎」。しかし、診断した医師はカメラの前で真実の病名をひそかに証言していた。そこにあった苦悩と決意とは?人々がテレビを通じて見つめた昭和が終わった日、その知られざる日々に迫る。
IKKOやはるな愛。いわゆる「オネエ」タレントが人気を博している。その活躍の原点をたどると、数々の「オネエ」が“あの人のお陰”と口を揃(そろ)えるパイオニアの存在がある!半世紀近く前に、性別適合手術を経て女性となったカルーセル麻紀。好奇の目をものともせず、堂々と喜びを語った生き様は、隠れるように生きていた人々に勇気を与えた。差別や偏見と闘い、「オネエ」の道を切り開いた勇気の物語。
ロシアが侵攻したウクライナにもいち早く駆けつけ、無料で医療を提供するNGO「国境なき医師団」。半世紀前にわずか13人で創設。医療だけでなく「声を上げ」現地の惨状を告発してきた。難民の境遇や民族の迫害を訴え、ルワンダの大量虐殺に対し軍事介入を世界に求めた。その功績が認められノーベル平和賞を受賞。日本での活動の礎を築いた主婦や理想と現実のはざまで葛藤しながら活動を続ける日本人看護師の熱い思いに迫る。
」 30年前、カジノの街ラスベガスを震かんさせる出来事が起きた。カジノから大金を奪い取り配当するギャンブル投資会社が誕生したのだ。メンバーは全米屈指の名門校マサチューセッツ工科大学の学生たち。彼らが狙いをつけたのがブラックジャック。数学理論を武器に、ある必勝法で巨額の富を手に入れた。だがカジノ側も黙ってはいない。カジノVS.MITの天才。戦いの火ぶたが切られた。スリリングな攻防戦、その舞台裏に迫る!
昭和の大スター、石原裕次郎。作家・政治家として活躍し、去年、89歳で亡くなった石原慎太郎。誰からも愛される弟と、一筋縄ではいかない兄、正反対に見える兄弟の間には不思議な絆があった。ふたりの出発点になったのが映画「太陽の季節」。裕次郎の俳優デビュー作、原作は慎太郎が芥川賞を受賞した小説だ。ここから類いまれな兄弟の人生のタッグマッチが始まる。ふたりで一人…決して切り離せない兄弟の秘密に迫る。
2011年3月11日。あの時、日本にいることを不安視した外国人が出国しようと空港に詰めかけた。その数50万人以上。そんな中、日本にとどまり、日本と向き合った外国人がいた。震災から1週間後、日本にその歌声を響かせたシンディ・ローパー、日本人として死ぬことを選んだ文学者のドナルド・キーン、ラグビー・釜石シーウェイブスの外国人選手たち。あの日、あの時、傷ついたこの国で行動を起こした外国人たちの物語。
イギリスから来日したモデルのツィッギーが巻き起こしたミニスカートブーム。日本中を魅了し、あの山本リンダやコシノジュンコもとりこにした。きっかけは女性誌の編集長が発した電報“ツイッギーヲサガセ”。世界的なデザイナーの森英恵は、日本航空の客室乗務員の制服をミニ丈でデザイン。やがて女性たちの生き方まで変えていく。ロンドンでミニスカートを発信し、保守的な価値観を破ったマリー・クワントとその時代にも迫る。
世界中を熱狂させたライブエイドでのクイーン伝説のステージ。それはたった21分間のパフォーマンスだった!しかしクイーンはこのステージを迎える際、人気は低迷、メンバーの不仲など瀬戸際にあった。あの類いまれなパフォーマンスはいくつかの偶然とつながりの奇跡が生んだものだった。映画には描かれなかった伝説のステージのもうひとつの真実を、クイーンのメンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが初めて明かす!
2016年5月27日、バラク・オバマが、現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪れ、被爆者と抱擁を交わした。あの歴史的訪問はいかにして実現したのか?その裏には、高いハードルを越えようと懸命に努力した日米両国の物語があった。思いをホワイトハウスに伝え続けた広島の人々。核兵器を使った唯一の国として“道義的責任”に向き合おうとしたアメリカ。大統領のスピーチライターらが明かす、アナザーストーリー。
二・二六事件からまもない昭和11年5月、騒然とした空気に包まれた帝都・東京で事件が起きた!阿部定という女が情事の最中に愛人の男を絞め殺し、局部を切り取って逃走。戒厳令下で報道規制が敷かれる中、連日報じられ、その後も小説や映画などで語り継がれていく。なぜ人々は定にひきよせられるのか?そして定はその後の人生をどう生きたのか?作家・村山由佳や、定を知る人の証言から、定の素顔と昭和という時代の陰影に迫る!
1995年3月、世界的ブランド「グッチ」の元会長が白昼、殺害された。犯人は一体誰なのか?世間が騒然となる中、浮上した容疑者はなんと別れた妻・パトリッツィアだった!会社の経営をめぐり、争いが絶えなかった一族…。社長夫人にまで上りつめ、レディー・グッチとも言われた彼女はなぜ元夫の殺害を決意するに至ったのか?そして事件の真相とは?捜査に当たった検察官、一族の証言などから、華麗なる一族の栄光と崩壊に迫る!
最強の格闘技は何?誰もが知りたい夢の「世界一決定戦」が、ボクシング世界チャンピオンと日本を代表するプロレスラーの間で行われた。ところが、猪木はマットに寝そべり、アリは挑発するばかりで見せ場を欠き、“世紀の凡戦”と酷評された。しかし、両陣営の関係者や試合を追ったジャーナリストを取材すると、知られざる“真剣勝負”が浮かび上がってきた。貴重な映像や肉声とともに、格闘技史の流れを変えた一戦の真相に迫る。
今年、高橋幸宏、坂本龍一のふたりが相次いで亡くなったYMO、イエロー・マジック・オーケストラ。細野晴臣の呼びかけで3人の天才が最新テクノロジーを使い、世界に向けて新たな音楽を発信しようと結成された。ジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれた時代、先に世界でヒットし日本に逆輸入、テクノブームという社会現象を巻き起こした。3人の出会いが生んだ伝説のバンドの秘密を“4人目のYMO”ほか関係者が解き明かす。
2015年9月19日、ラグビー日本代表が強豪・南アフリカを撃破!それも土壇場のラストプレーで、引き分けを狙わず、スクラムから逆転を狙った勇気は、サムライたちの番狂わせとして世界を驚かせた。名将エディ・ジョーンズの下、万年弱小集団が生まれ変わるまでの地獄の4年間を、チームスタッフ&選手たちが明かす。大黒柱・五郎丸の心境、逆転プレーのキーマンとなった男、陰でチームを支えた者たち…。戦いの記録。
1950年7月2日、京都の国宝、金閣が放火により焼け落ちた。犯人・林養賢は金閣寺で修行する青年僧。男が取り調べで語った動機「美に対する嫉妬」という言葉に触発された三島由紀夫は名作「金閣寺」を執筆。水上勉は三島と全く異なる視点で「金閣炎上」を発表した。なぜ若き僧は金閣に火をつけたのか?そして弟子に金閣を燃やされた住職・慈海の胸の内とは?金閣焼失に隠された謎と、人々を魅了し惑わす、その魔力に迫る。
日本中を熱狂の渦に巻き込んだ2023年ワールド・ベースボール・クラシック。侍ジャパンが王座を奪還する姿に日本中が釘付けとなった。このシリーズ、日本と対戦し、しのぎをけずったライバル各国のナショナルチームには三者三様のドラマがあった!永遠のライバル・韓国、アマチュア軍団大健闘のチェコ、そして歴史に残る名試合を繰り広げたメキシコ…、日本との激闘はこの3か国の野球に何をもたらしたのか
半世紀前、世界一の大富豪、ゲッティ卿の孫が誘拐された。身代金は50億円。ところがゲッティ卿は孫に50億円の価値はないと支払いを拒否。冷酷な守銭奴だと非難が巻き起こった。息子を取り戻すため、孤軍奮闘したのが母親のアビゲイル。すでに離婚し、ゲッティ家とは疎遠だった。彼女は卑劣な犯罪にどう立ち向かっていったのか、支払いを拒否したゲッティ卿の真意は何か。衝撃の結末と世界一の富が家族にもたらしたものとは?
今年は、長嶋茂雄が巨人軍の現役を引退してから50年。ミスターの名で親しまれ、今なお愛されるスーパースター。だが現役最後となった1974年、長嶋は17年の選手生活中、最も過酷なシーズンを送っていた。そこには知られざる「孤独」な闘いがあった。2017年に撮影した本人の貴重のロングインタビューを軸に、ジャイアンツV9時代のチームメイトや家族、球団関係者が長嶋のラストシーズンと引退劇の舞台裏を語り明かす。
この5月4日亡くなった劇作家の唐十郎。唐率いる状況劇場、通称“紅テント”は6~70年代、文化的事件だった。劇場に頼らず、神社の境内や河原にテントを張り、全国各地で芝居を上演。それは日常に突如出現した異空間。唐は独裁政権下の韓国や中東パレスチナの難民キャンプでも芝居を敢行、時空を超えて記憶に刻まれる。歌舞伎の大名跡、十八代目中村勘三郎にも強い影響を与えた。常識に抗い、演じることに命を賭けた男の冒険。
1970年4月13日、アポロ13号に宇宙空間で事故発生、3人の宇宙飛行士を乗せたまま、主エンジンが使用不能に!だがアポロは奇跡の生還を果たす。その知られざる立て役者とは?修正軌道を高速で計算したのは唯一の女性スタッフである“数学の天才”。“不運”と呼ばれた男が利かしたとっさの機転。そして帰還の命運を担った小さなエンジンを支えた、無名のエンジニアたち。映画では描かれなかった奇跡のリアルな真相!
1970年、本土復帰直前の沖縄・コザで米軍関係の車両を焼き討ちする大規模な事件が起きた。戦後27年に及ぶ米軍統治下で、沖縄の人々が最も激しく直接行動に訴えたのだ。騒動に加わった若者たち、「騒乱罪」の適用をめぐり事件と向き合った沖縄の検事、騒動とその後を撮り続けたジャーナリスト。本土復帰後も米軍基地が集中する沖縄。それぞれの人生に大きな影響を与えたコザ騒動の怒りの炎と、その先にある沖縄を見つめる。
その男は資産家の遺族や神父に変装し、贋作をアメリカの46の美術館に無償で寄贈。およそ30年に渡り展示、所蔵され続けた。男の名はマーク・ランディス。その贋作はピカソや印象派の名画、スヌーピーまで100点以上に及んだ。2011年に事件として報じられると、FBIも捜査に乗り出し美術界に大きな衝撃を与えた。なぜ彼は贋作し、無償で寄贈し続けたのか。美術の意味とは?ランディス本人にも直接取材し、その謎に迫る。
日本中を震撼させた無差別テロ、地下鉄サリン事件。被害者は6千人を超え14人が死亡した。発生直後、原因が神経ガス・サリンと分からず治療に格闘した医師たち。災害派遣命令を受けた陸上自衛隊の連隊長はオウム真理教に対する極秘ミッションに備えていた。実行犯と同じ大学で物理学を共に学んだ人たちは、実行犯の心の内を知りたいと拘置所で面会し文通を重ねた。その先に見えてきたものとは。時を経て語り始めた事件の真実。
あなたも絶対に知っている名曲「We Are The World」誕生の舞台裏!マイケル・ジャクソンが手がけ、ボブ・ディラン、スティービー・ワンダー、ダイアナ・ロスら全米のスター歌手が集って作ったチャリティーソングなのは有名だが…たった一晩で行われたレコーディングでは事件続出!?一癖も二癖もあるスーパースターたちが起こした珍騒動と感動秘話とは?奇跡の一夜の知られざる真実!プリンス不在の真相も!
子どもから大人まで、世界中で愛される物語「ムーミン」。原作はおよそ80年前、フィンランドがソ連に侵攻される中で生まれた。そこには暗い戦争の影が。そして日本への原爆投下の悲劇も投影されていた!原作者トーベ・ヤンソンが作品に込めた知られざる思いとは!?個性あふれるキャラクターにはどんな意図が隠されているのか?トーベ作品のモデルとなった姪や日記や手紙を読み込んだ研究者の証言からムーミン誕生の秘密に迫る!
日本のシンボル、富士山の世界遺産登録。それは20年に及ぶ苦難の末の逆転劇だった。登山家・野口健は海外の登山家から「富士山は世界で最も汚い山」と言われ衝撃を受ける。当時、富士山はゴミであふれていた。地元の環境団体が世界遺産登録を旗印に清掃活動に取り組むも、人の介在した富士山は自然遺産での登録は難しく、いったんは申請を断念。その後も次々に壁が立ちふさがる。富士山世界遺産登録までの紆余曲折を見つめる。
1981年9月、ニューヨークで伝説となるコンサートが開催された。この街で生まれ育ち、街の姿を歌に紡いできたサイモン&ガーファンクルの復活コンサート。しかし当時、二人は10年に及ぶ解散状態にあった。そして舞台となったセントラルパークはニューヨーク市の財政危機から荒廃、治安も悪化し、窮地に陥っていた。セントラルパークを救うため二人を同じステージに立たせるプランが浮上。復活と再生をかけた二つの物語。
創業100年以上の歴史を持つ名門商社から3000億円もの金が引き出され、闇へと消えた!戦後最大の経済事件ともいわれるイトマン事件、地上げのプロ、日韓の政財界に強いパイプを持つ大物フィクサー...湯水のように日本中にお金が降り注いだバブルの時代、異常ともいえる土地取引や絵画取引でモラルなき錬金術に突き進み、バブルの終えんとともに、イトマンはその看板を下ろした。一部上場企業にいったい何がおきたのか?
1969年、学生運動の嵐が吹き荒れ、多くの大学がバリケード封鎖される中、早稲田大学で山下洋輔らがバリケードをかいくぐり、無許可のライブを挙行した。この日だけは対立する過激派学生らはゲバ棒を振り回すことなく命がけの演奏に聴き入った。それから半世紀あまり、作家・村上春樹の呼びかけで同じ山下洋輔トリオによる再乱入ライブが早稲田で再び行われた。50年を超えてよみがえる当事者たちの思いと音楽の力を見つめる。
半世紀以上前、日本中を震撼させた「金嬉老事件」。在日韓国人2世の男が人質をとり、山深い温泉地の旅館に立てこもった。男の要求は「民族差別に対する謝罪」。ライフル銃とダイナマイトで武装する一方、人質や記者らとコタツを囲む奇妙な姿も…。不可解な事件は88時間後に解決するが、後の裁判は日本社会へ大きな問いを投げかけることとなる。逮捕から31年後、韓国へ移送された晩年の金嬉老に待ち受けていた数奇な運命とは?
10年前の2014年3月。台湾と中国の市場開放を目指す動きに学生や市民が反発、日本の国会にあたる立法院を24日間にわたり占拠した「ひまわり学生運動」。議場内部の様子はインターネットで常時ライブ配信され、世界中が固唾をのんで見守る異例の事態となった。すぐに排除されてもおかしくない議会への居座りはなぜこれほど長期化したのか?そして謎の“スリッパおじさん”とは?ひまわり学生運動の知られざる真実に迫る!
韓国から北朝鮮に不時着した財閥令嬢が北朝鮮の軍人と恋に落ちる!北緯38度線を越えた禁断のラブストーリー「愛の不時着」。タブーに挑んだドラマの裏には70年以上に及ぶ「分断」国家ゆえのスタッフの葛藤があった!社会現象化したこの作品がどう作られ、南北、そして世界の人々にどんな影響を与えたのか?監督のイ・ジョンヒョやヒロインを演じた女優・ソン・イェジンらの独占インタビューを交え、大ヒットの秘密に迫る。
「この湯気!」選手の体から立ち上がる蒸気を見て実況アナは思わず叫んだ。今も語り継がれる87年の“雪の早明戦”。積雪で足元はぬかるみ、泥だらけで死力を尽くす選手たち。「走」の早稲田vs「力」の明治…対照的なラグビー哲学。スーパー1年生の躍動!そして、ロスタイム6分半の激闘…勝敗を超えた“信念”の選択に6万人超の大観衆は胸を打たれた。100戦目を迎える伝統の早明戦。その魅力を体現する伝説の死闘が蘇る!