一平爺さんが釣りの最中、事故で大怪我をしてしまった。運び込まれた病院のベッドで、うわ言でつぶやいた三平の父、平の名に三平は衝撃を受ける。かつて北海道で漁をしていた三平の父は事故に巻き込まれ、記憶喪失になってしまったのだという。以来、記憶を取り戻すために全国を釣りをしながら巡る平。運命のいたずらか、彼はすれ違いのように、三平たちのほど近く、紅葉堤で「のこりマス」と呼ばれる大ニジマスに挑戦していたのだ。