沼で行方不明になった少年を探し、半狂乱になった母親が「太郎、太郎!」と息子の名前を叫びながら沼の中に沈んでしまったという、悲しい伝説をもつ太郎沼。今でも「太郎」の名を呼ぶと、水面にブクブクと泡が浮き上がるという。三平はこの泡の正体こそ、大きな鯉の仕業ではないかと考え、竿を携えて太郎沼へと赴くことにする。