大晦日の夜、芳乃家で忘年会が行われた。義之、音姫、由夢、さくらの4人で食卓を囲み、御馳走の数々を堪能する。 会話は弾み団欒の時は続くも、突然、甘酒で酔った音姫と由夢が義之に絡みだしてしまう。 ろれつの回らなくなった調子で急に笑いだす音姫、義之に何かと文句をつける由夢。 普段の真面目な姿から変貌した2人に義之はウンザリ。 こうして、芳乃家の大騒ぎの夜は更けていくのだった。
明けて元旦。義之は姉妹とともに神社へ初詣に出かけた。 そこでおみくじを引く義之と音姫だったが、由夢はなかなか引こうとしない。 彼女は、「大凶」のおみくじを引くという予知夢を見ていたのだ。 そんな事情を知らない義之が由夢の代わりに引いてみるが、結果は案の定「大凶」。 しかし、悪い運勢を変えるためにも、由夢は翌日、出かけようとする義之に「夜6時に帰ってきてほしい」と頼む。 1月2日は由夢にとって大切な日のため、どうしても義之とともに過ごしたかったのだ。 彼はそのことを知らず由夢の思いを汲み取れなかったが、頑なに頼んでくる彼女に従い、時間通りに帰るという約束を交わした。 その後、音姫とともに原因不明の事件の調査を続けていた義之は、彼女から今日が由夢の誕生日であることに気付かされる。 そこで義之は、6時に間に合うよう由夢のもとへ戻る途中で、ショッピングモールで彼女へのプレゼントを買うことに。 満足のいくプレゼントがすぐ見つかり、安堵する義之。 ところがその直後、彼は予想だにしない異常事態に巻き込まれてしまう……。