音姫は原因不明の事故を調査するうち、「現場で必ず金髪の少女を見かける」という事実を知る。 それを確かめようと、事故が起こった直後の場所に出向いた彼女は、そこでさくらの姿を目撃。 やがて、枯れない桜の木の下で、彼女本人に真相を問い詰めた音姫は衝撃の真相を打ち明けられる。
枯れない桜が人々の願いを叶えるという噂は本当だった。 だが、その桜が欠陥をもっているため、純粋な願いだけでなく悪い願いも引き寄せ、叶えようとしてしまう。 そこでさくらは、自分に備わっている力でこれまで悪い願いを制御し続けてきた。 しかし、次第に処理しきれなくなり、悪い願いがこぼれ出るようになってしまう。 その影響で初音島全体で事故が多発するようになったため、さくらはそれを未然に防ごうと、事故が予想される場所に出向くようになった。 だが、彼女一人で同時に複数の現場に向かうことはできず、限界が近づいている。 それらの事故を完全になくすためには、さくらの力で桜を枯らせば良いのだが、彼女にそれができるはずがない。 なんと、義之はさくらの願いを聞き入れた桜によって生み出された存在で、もし木が枯れれば彼も消えてしまうというのだ……。
その事実を聞いて、音姫はただ泣き崩れるばかり。 そんな彼女に希望を持たせるように、さくらは「とっておきの方法がある」と告げ、笑顔を見せる。 はたして、さくらの言う方法とは何なのか……?