ある日の昼休み、義之は音姫に誘われ、生徒会室で昼食をとっていた。 これまで、毎晩のように彼の家で人形劇の練習に付き合っていた音姫は、今日も練習にやる気を見せている。 だが義之は、家でも学校でも練習続きのため気乗りしない様子だった。 そこで彼女は、気分を変えるため自分の部屋で練習しようと提案。 義之は久しぶりに朝倉家を訪れるいい機会だと考え、その誘いを承諾した。
その夜、朝倉家にやってきた義之は、最初は落ち着かない様子を見せるも、次第に昔の感覚を思い出す。 朝倉家は、彼がかつて住んでいた場所でもあったのだ。 古巣に戻ってきた義之は、改めて「ただいま」と挨拶すると、音姫たちの祖父・純一を交えて4人で鍋を囲み、談笑を楽しむ。 その後、彼は音姫の部屋で彼女とともに人形劇の練習に励むのだった。 そんな合間、一息ついていた義之は、音姫が部屋の片づけをしていて見つけたという昔のアルバムを見ることに。 ところが、そこに収められた幼い頃の音姫は、今と違って笑顔が少なかった。 義之はそれに気付いたことで、翌日、昔の光景を夢で見るようになる。 なぜか、いつも寂しそうにしていた幼い音姫。彼女を心配した義之が遊びに誘うも、音姫は応じず冷たい言葉を返すばかりだった。 そんな彼女が笑顔を浮かべ、義之に甘い態度を取るようになったきっかけとは……?