森に囲まれた、町はずれの隈川病院。ナースの尾神琉奈(夏帆)は、2週間前から研修医の隈川朝陽(大和田健介)や厳しい主任ナースの木藤純子(森脇英理子)とともに働いていた。消灯後のある夜、琉奈の後輩ナース・鈴木彩香(川上ジュリア)は、暗い廊下で血だらけのセーラー服の女の子と出会うが、すぐに消えてしまうという体験をする。 翌日、琉奈の親友で、映像制作会社に勤める坂井愛美(高田里穂)が琉奈を訪ねる。幼い頃から霊感が強かった琉奈は中学時代、通学途中で事故死した同級生の血まみれの霊を見たことがあった。そんな琉奈を気味悪がる同級生の中で、ただひとり友達でいてくれたのが愛美だった。 病院ではその後も患者から「幽霊を見た」という話が聞こえてきた。そんなある夜、備品を取りに、琉奈は閉鎖されている旧病棟へと向かう。
亡くなる二週間前、入院中の石川勲(高橋長英)は、ナースの彩香(川上ジュリア)と談笑しながら、自分の撮った1枚の写真に目を奪われた。一人で写る彩香の背後に、ぼんやりとした煙のようなものが写っていたのだ。その後、石川は置きっぱなしにしていた例の彩香の写真のさらなる異変に気付く。ぼんやりと写っていた煙のようなものが琉奈(夏帆)の顔に変化していたのだ。ゾッとする石川は写真を何度も捨てるが、なぜかそのたびに手元に戻ってきた。 琉奈の親友である愛美(高田里穂)の上司、ディレクターの斑目和也(鈴木一真)は、かつてお化け屋敷と呼ばれていた隈川病院について調べるため、石川のもとを訪ねる。元カメラマンの石川は、数年前自身が撮影した旧病棟の心霊写真が原因で仕事を失くしていた。
琉奈(夏帆)は、度重なる心霊体験を思い出し、仕事に身が入らない。ミスを連発し、主任ナースの純子(森脇英理子)からは怒られっぱなしだった。さらに、患者からも、琉奈を担当から外してほしいとさえ言われてしまう。 純子と彩香(川上ジュリア)は、彩香の背後にぼんやりと琉奈の顔が写っている写真を見つける。今まで病院内で噂された怪奇現象に聞く耳を持たなかった純子も奇妙な体験をしたことをきっかけに、「幽霊を見た」と言う患者の一人である韓国からの留学生・テヒ(Lizzy)に詳しく話を聞く。 夜勤前、琉奈は愛美(高田里穂)から最近変なメールが入ることを電話で打ち明けられる。差出人は「さえこ」。愛美は中学時代に事故で亡くなった楠山冴子しか思い当たらないと言うが…。