閉鎖されている旧病棟の1階で、「ルナ」というか細い女の声に琉奈(夏帆)はどこからともなく呼びかけられる。取り憑かれたように階段を上ると、最上階の廊下の突き当たりから再び声が聞こえてきた。そしてその奥からやせ細った女の手が這い出るのを目にした琉奈は恐怖に襲われる。 一夜明け、「旧病棟ではなにもなかった」と平然を装って出勤した琉奈。その様子を見た朝陽(大和田健介)は、最近病棟で起こっている不可解な出来事を父である院長の隈川圭太(春田純一)に報告する。そして子供の頃からずっと疑問に思っていた、旧病棟の最上階に行ってはいけない理由を尋ねるのだが、圭太は「気にするな」の一点張りだった。