珠美(黒木華)は、仕事でもプライベートでも行き詰っていた。ある日、若い頃に聴いた曲を行きつけのバーで耳にし、珠美の心は15年前に戻っていく。高校時代、奥手な珠美は、体育館でピアノを弾く少年・凛(窪田正孝)と出会う。好きな音楽が同じであることを通して二人は仲良くなるが、ある日を境に関係を壊してしまう。やがて二人の関係は淡い思い出となり、20代の珠美は相変わらずの内気で、それを誤魔化すかのようにお酒に溺れる毎日。30代になった珠美は、バーのコースターに落書きした絵をSNSに投稿したこときっかけに、凛がミュージシャンになっていることを知る…。