タロウは父・雨宮博士の指令を受け、「美しい少女の血」を手に入れることになった。薔薇の花を使って、カオリの血を手に入れたタロウは早速、父に渡す。雨宮博士はその血によって魔女の屍を復活させることに成功した。だが魔女はホーキがなければ空を飛べないと言い出す。そこで博士が代わりに魔女に差し出したものは……。
ゲンタはラーメン屋で暴れている男を中華鍋で叩き、他の客たちの危機を救った。男はゲームクリエイターの山川一夫。本人は「天才」を自負していたが、期限までに新しいゲームソフトを開発できなかったため荒れ狂っていたのだ。そんな山川の前に悪魔が現れて「契約」を迫る。悪魔が言う条件を飲み、「契約」した山川は――。
トシカズは母親に成績のことで酷く怒られ、もはや人間として生まれてきたことを後悔するレベルに達していた。シャーロックおじさんはトシカズを励ましてやろうとするがうまくいかない。だが、そんなとき雨宮博士が現れ、トシカズの劣等感を払拭し、自信を持たせると宣言した。果たして博士が考えた方法とは、どんなものか?
カオリはタロウにピアノを教えてもらうことになった。タロウの厳しさの中に、優しさを感じ始めるカオリ。だがタロウとカオリが仲良くしていることで、嫉妬心にかられたタカシはカオリに辛くあたってしまう。一方、タロウも父・雨宮博士から、カオリとの交際のことで注意されていた。親子の目的はあくまで打倒ジゴマなのだ。
カオリは、タカシが魔隣組のリーダーとして恥ずかしくない成績が取れるよう、みんなで費用を出し合ってタカシに家庭教師をつけようと言い出す。腹立ちを隠せないタカシだったが、その夜、彼の寝室に突如、「紅葉の御方」と名乗る美女が現れた。紅葉は「女のジェラシー」について語ると、枕元から去って行く。彼女の目的は?
ゲンタは、シャーロックおじさんからもらった腹痛の薬を飲んだ。すると周囲の様子が一変する。目の前の公園でゲートボールをしているのは、なんと73歳になった魔隣組のメンバーたち。ゲンタは一瞬にして、2050年という未来の時間へとタイムスリップしてしまったのか? さらに、そこへもうひとりの怪老人がやって来て……。
タカシたちのクラスメート・マサルが、叔父に買ってもらった犬を自慢した。ノボルは悔しがるが、自分の両親には頼めそうもない。だが、その夜、ノボルの家に突然、ひとりの紳士がやって来た。この紳士、生き別れになっていたノボルの父の兄だという。紳士は今では、大手不動産会社を経営していた。ノボルの目が輝いて……。
ある夜、ジゴマが出現した。ふだんは芸術を否定していたゲンタだったが、ジゴマが奏でるヴァイオリンの美しい音色に衝撃を受ける。その瞬間、ゲンタの胸からハート形の何かがジゴマのほうへ飛んで行ったのだが、ゲンタは気がつかなかった。そしてジゴマは魔隣組に、「私が今、盗んだものを当てろ」というクイズを出した。
著名な考古学者・ジョイナー博士は「キムチの遺跡」から「唐辛子で真赤に染まり輝く漬物土器」を発掘しようと、日々調査を続けていた。博士の目標は2年後。魔隣組は2年後に必ずジゴマが漬物土器を狙ってくると推理し、対策を立て始めた。だが、カオリだけはあまり気が乗らない。2年後の自分たちは、もう中学生なのだ。
トシカズの母・和子は相変わらず、息子の成績が悪いことに苛立っていた。シャーロックおじさんは和子に、そんなにトシカズに歯科医院を継いでほしければ「十三夜の梅干様の丑三つ参り」をしてみてはどうかと告げる。最初は半信半疑だった和子だが、あまりに情けないトシカズの様子に、ついに決断。丑三つ参りを始めた!
ジゴマが「失われた両眼のバビロンの獅子像」を盗んだ。この像に「失われた両眼」、つまり2個の赤いダイヤを戻せば世界を征服できるという言い伝えがある。しかし、これまでナポレオンやヒットラーも失敗したという。なぜなら赤いダイヤはすでに1個しか現存していないからだ。だが不可能を可能にする男、ジゴマなら……。
今日はクリスマスイブ。ゲンタの父はケーキを買ってきたが、うっかり箱の上に座ってしまう。ゲンタは仕方なくケーキを捨てようとしたが、何度捨てても、ひとりの少女が投げ返してきた。少女の名は、ネグロスから来たイーダ。ジゴマによって日本へ連れて来られたのだという。だとすればイーダは、ジゴマの秘密を知っている?
ゲンタの証言から、シャーロックおじさんがジゴマである可能性が極めて高いことがわかった。しかし、この1年にわたってジゴマを追い続けてきたタカシたちは、親に見張られて、魔隣組としての活動が自由にできなくなってしまう。あまりに厳重な監視体制に、ジゴマの追跡を諦め始めた魔隣組。だが、そんなときジゴマが……!