数々の敵を倒し、富も名声もすべてを手に入れた史上最強の王様・グレイは、ある日突然の死を遂げてしまう。しかし、次に目覚めると、無力な赤子として魔法世界に転生していた。そこではアーサーと名付けられ、愛情あふれる両親のもと“二度目の人生”が始まった──
アーサーに本格的に魔術を教えるため空中都市キシラスへ向かうことになったレイウィン一家。父レイノルズと母アリスがかつて所属していたアドベンチャラーのパーティー「ツイン・ホーンズ」を護衛につけて旅立つが、その道中で出くわしたのは……。
アーサーは盗賊たちとの戦いの中で崖下に落ちてしまった。目覚めた彼の前に現れたのは、鎧をまとった謎の魔物。彼女の名はシルビア。アーサーを助け、離れ離れになった家族の行方も知っているようだった。シルビアの正体とは……。
シルビアと別れたアーサーは森の中で少女の悲鳴を聞く。声のもとへ駆け付けると、エルフの少女・テシアが奴隷商人たちに捕らえられていた。「新たな人生に光を……」シルビアの言葉を胸に、アーサーはたった一人で戦いを挑む……。
テシアとともにエレノア王国にたどり着いたアーサーは、人間に深い恨みを抱くエルフの兵士たちに拘束されてしまう。一触即発のところで前国王・ヴィリオンにより解放され、エレノア王国の城へ招かれることに。しかしアーサーはマナコアから生じる痛みが悪化していて……。
レイノルズとアリスに無事を知らせる手段があると告げられたアーサーはヴィリオンと共にとある魔女の家を訪れる。そこで特殊な魔法を使って両親の姿を見ることができた。悲しみに暮れる両親の様子を目の当たりにしたアーサーは、大切な人を護れるように、そして、自らに宿る狂暴な力を制御するため、ヴィリオンの元で修行を始める。
アーサーがエレノア王国で修行を始めてから3年の月日が経った。テシアとともに修練に励み強く成長したアーサーは、ヴィリオンの力を借りてマナコアに宿る強大なビーストの意思を目覚めさせることに成功する。そしてある晩、シルビアから託されていた石が光り輝いて……!
キシラス・シティに到着したアーサーは、妹・エレナとの新しい出会いと両親との再会を喜ぶ。アーサーはレイノルズとのスパーリングで修行の成果を家族に披露するが、その魔術の才能を目の当たりにしたヴィンセント・ヘルステアはある提案をもちかける。それは最高峰の魔術学校であるキシラス・アカデミーへの入学だった。
ヴィンセントとその妻のタビサは娘のリリアをキシラス・アカデミーへ入学させようとしていた。リリアもまた両親の期待に応えようとしていたが、肝心の魔力が未だ目覚めていなかった。そんな中、街へ買い物に出かけたアーサーたちはアカデミーの生徒たちに絡まれてしまう。