真夜中の大病院、医師の柏木がストレッチャーを押していると、看護師が声をかけてくる。非番の柏木は身寄りのない205号室の患者が気になって様子を見に来たが、手の施しようがなかったと看護師に説明。柏木は今朝、脳出血で運ばれた205号室の患者をストレッチャーで運んでいたのだ。看護師は自分が霊安室まで運ぶと言うが、柏木は自分が運ぶと言って断る。だが、柏木が患者を運んだのは霊安室ではなく、地下駐車場だった。柏木は意識がないものの、まだ息のある患者を乗せた車を急発進させる。 はじめと剣持警部は救急病院にやってくる。はじめは捜査を手伝うため、夜中に引っ張り出され、帰りに車が事故を起こしてケガをしたのだ。はじめが剣持に文句を言っていると、急患がストレッチャーで運ばれてくる。患者には柏木が付き添っていた。看護師は人手が足りないので手伝って欲しいとはじめたちに頼む。柏木は昨日から仕事で留守にしていて、帰ってきたら夫が玄関に倒れていたと看護師に説明。看護師は医師が来る前に患者の服を脱がして欲しいとはじめたちに頼む。この時、はじめは患者のネクタイの締め方に違和感を抱く。はじめは他にも患者の左腕の日焼け跡、使い込まれたベルトの穴、長すぎるズボンの裾などに目を留める。 はじめは夫が右利きなのかを柏木に確認し、発見した時の事も訊ねる。剣持は争った形跡がないため、事件性はないと判断。柏木は2人の言動を不思議がり、それを察した剣持は自己紹介をする。柏木は剣持が捜査一課の刑事と知って青ざめる。そこに現れた大塚医師は柏木に気付いて声をかける。大塚はイ