ある日の午前4時40分、捜査一課刑事の雪峯美砂が殺害された。2日後にはじめは剣持警部からこの事件の概要を聞く。現場は美砂の自宅マンションの寝室の窓際で、凶器は美砂の所持拳銃だった。胸に押し当てる形で撃たれたのに争った形跡はなく、捜査本部は顔見知りの犯行と睨んでいるという。そして、最近まで美砂と交際していた旅行会社社員の村山智彦が重要参考人として浮上。村山の部屋から凶器の拳銃が発見されたが、村山には鉄壁のアリバイがあった。 その日、オフだったため、趣味の自転車で1人旅に出た村山。だが、会社で担当していた旅行ツアーで事故が起き、村山は急遽、真夜中に事故現場の千葉・館山へ。村山は午前4時まで事故の対応をしていて、美砂の自宅まで40分で移動するのは不可能だった。剣持は新人研修の時に美砂を指導した事もあり、真犯人を捕まえたいので力を貸してほしいとはじめに頼む。 はじめと剣持は現場となった美砂のマンションを調べる事に。はじめは窓の外を見て、向かい側のアパートが半焼している事に気付く。そのアパートの一室から不気味な男がこちらを眺めていた。それは美砂が以前逮捕した変態ストーカーの奥嘉夫だった。奥は美砂を逆恨みし、出所後にこのアパートに引っ越し、美砂に色々な嫌がらせをしていたという。アパートからボヤが出たのは一週間前だった。剣持は拳銃が村山の部屋から発見された事もあり、今回の事件と奥は無関係と考えていた。 はじめと剣持は焼けたアパートの向こうに見える村山のマンションも調べる。村山の部屋の前では村山の恋人の丸谷留奈が警官と揉め