はじめ、美雪、剣持警部はひょんな事から不動高校と開桜学院の囲碁部の対抗合宿に参加する。合宿2日目の朝、血溜の言い伝えになぞらえて殺害された開桜学院1年の星桂馬が発見され、容疑者は不動高校の囲碁部部長の小角由香里、1年の海峰学、開桜学院の囲碁部顧問の岡目秀策、3年の三ツ石勲、2年の天元花織に絞られる。遺体が発見されたのは血溜之間。はじめが5分前に血溜之間を見た時に遺体はなく、犯人はこの5分の間に遺体を血溜之間に運んだのだ。 この日、対局を控えていた星と海峰。三ツ石は星に負けるのを恐れて殺害したと海峰を疑う。三ツ石は、はじめと剣持が長い廊下を歩いている間に星は庭を通って物置から遺体を出して血溜之間に置いたと推理。その後、何食わぬ顔で碁石の入った碁笥を持って再び血溜之間に現れたと考える。それなら1分半あれば間に合う計算だった。ピアニスト志望の海峰は囲碁くらいで殺害を否定し、碁石を集めていたのにそんな時間はないと訴える。はじめは池の底に散らばった碁石を白黒分けて碁笥に入れる時間を検証し、時間的に海峰の犯行は不可能と判断する。 続けて、はじめは遺体が発見されるまでの5分間の皆のアリバイを確認。三ツ石は風呂場に行ったら管理人が掃除していたと証言。三ツ石は風呂場の扉に管理人の指紋の上に自分の指紋がついているはずと訴える。自分の部屋に着替えに行った花織は浴衣から制服に着替えるのに3、4分はかかると主張。検証の結果、花織の犯行は不可能と考えられる。美雪を部屋まで迎えに行った由香里。美雪は由香里が部屋に3分くらいいたと証言し、由香里のア