ヴァルハラで不思議な壁画を見たアズズとクラウたちは脱出を図ろうとする。古代の戦士たちと戦いながら、脱出経路を探ろうとするが、ひとりまたひとりと負傷者が増えていく。 一方、宮古たちもセカンダリー・ピラーの内部に取り込まれ、苦戦を強いられてしまう。 やがて、下総空軍基地の近辺にも新たなピラーが出現。新たな生命が誕生したばかりの避難民を守るため、園香は立ち上がった。 オーディンの居所たるヴァルハラで、クラウとアズズは謎めいた壁画を発見する。この戦いにまつわる重大な真実の一端に触れた一行は、その情報を持ち帰ろうとするが、侵入者を抹殺線とする古代の戦士たちによって窮地に追い込まれる。 館山基地奪還のため英霊機に乗った宮古は、セカンダリー・ピラーの内部に取り込まれ、苦戦を強いられる。 未だ心の傷が癒えぬ園香は、ピラーから地上に残る人々を守るために必死に活路を見出そうとし……。 「いくらでもかかってこい。アタシは今までも、これからも、一度だって、諦める事はない――!!」
クラウたちは館山基地に帰還した。 だが、館山にたどり着いた人々は活力を失っていた。館山の人々を元気づけるために宮古たちは動き始める。 一方、アズズがヴァルハラから持ち帰った情報により、人類はオーディンの真意にたどり着いた。各国は協力し、「《富士プライマリー・ピラー》再攻撃」を提唱する。アズズたちはその最終決戦に向けて、全精力を傾けて作戦立案を始めた。 館山基地の奪還に成功した第909戦術姫隊の面々。だが、アズズが持ち帰った「真実」の衝撃は大きかった。 紛糾する各国首脳の前に再び姿を現したオーディンは、戦う動機・戦う力・戦う敵、その全てを与えてやったと、人類へ宣戦を布告する。対する人類が立てた作戦は、《富士プライマリー・ピラー》への再攻撃だった。 寝食を削って作戦立案に没頭するアズズをはじめ、それぞれが自分のするべき仕事に取り組む中、宮古はある決意を固め……。 「ウチは、天才だ。賢くて、可愛い。だから、わかる。…次の反攻作戦が失敗したら、人類は終わりだ。負けるんだって」