兼続(妻夫木聡)の息子・竹松(加藤清史郎)が病に倒れる。それを伝え聞いた菊姫(比嘉愛未)はお船(常盤貴子)に米沢へ帰るよう命じる。お船は菊姫の心遣いに感謝して、米沢へ急ぐ。 一方、家康(松方弘樹)は征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開く。景勝(北村一輝)と兼続は家康の求めに応じて謁見(えっけん)することを決める。反対する実頼(小泉孝太郎)に、兼続は今は生き残ることが上杉の義である、と諭す。 江戸に入った景勝のもとに、菊姫が病に倒れたとの知らせが入り、景勝は急きょ伏見へ向かう。菊姫は景勝に上杉家存続のために側室を持ってほしい、と告げる。 江戸では、兼続が家康に謁見。景勝がいないことを責める家康に、兼続は親子や夫婦がお互いを思いやる心なくして天下を治めることはできない、と返す。そこに突如、政宗(松田龍平)が現れる。 慶長9年(1604年)、景勝のもとに菊姫が亡くなったとの知らせが入る。景勝は悲しみをこらえて秀頼に謁見、年賀の挨拶をする。 米沢に戻った兼続に、お船は菊姫が書いた兼続あての手紙を見せる。そこには兼続に対する謝罪と感謝の言葉がつづられていた。菊姫の想いに、兼続とお船は悲しみにひたる。そして、竹松に命の尊さを説くのだった。