兼続(妻夫木聡)は景勝(北村一輝)につき従い、大坂城で開かれた秀吉(笹野高史)の茶会に出席。秀吉は満座の中で兼続を自らの家臣にしようと砂金の山を積むが、兼続は自らの主は景勝以外にいないとその誘いを突っぱねる。 宿所に戻った兼続は、家臣の志駄(信太昌之)が景勝の命で文箱を燃やそうとしているのを見かける。その文は景勝の遺言だった。そこにしたためられた言葉に、兼続は景勝の自分に対する信頼の深さを感じ、その言葉を一生の宝とすることを誓うのだった。 越後帰国が近づく中、景勝は秀吉の推挙により、従四位下左近衛権少将の官位を賜る。その席を辞した兼続に千利休(神山繁)が自らの心中を吐露する。が、合点し難い兼続。 帰国途上、兼続は三成(小栗旬)を訪ねる。初音(長澤まさみ)の無事を知り、安堵(あんど)。息災を祈る。 一方、浜松の家康(松方弘樹)は茶会のいきさつを知り、あらためて天下のすう勢を読み、上洛を決意。秀吉は家康に上杉と同様、東国の守りを託す。そこには上杉と徳川、互いにけん制させる意図があった。そして、愛用の陣羽織を与える。