Mutta takes up a part-time job as a shopping mall Santa to earn some money before his trip to Houston. Meanwhile, Yuri Teshima, one of the candidates from Team B, shows his father his passion for extra terrestrial life. As Mutta hears from JAXA about when he is to depart for Houston, he learns that Kenji was in fact chosen alongside him, as Yuri had decided to turn down his application to pursue a career in marine biology. Sera visits her father's grave, leaving a diary of everything she got up to in the past year, whilst Mutta visits Kenji. With the final exam in two months, coinciding with Hibito's mission into space, Mutta decides to head to Houston ahead of schedule.
最終試験のためにヒューストンに行くのは、8人だと発表された。
男性枠の最後の1人に滑り込んだ六太だが、日程が決まらないのかJAXAからは連絡がなく、選考に落とされたケンジのことも気になっていた。
そして、若干だがほかにも気になることがあった。
六太の合格祝いのはずなのに、なぜか六太のケーキだけ角度が薄いのだ。
「ケーキの角度は日頃の働きに比例する。男なら、親父より稼げ」
「重いわ~お父さんの言葉!」
ヒューストンへ行くまで、バイトをしようと決意する六太だった。
季節は冬。
六太が雇われたのは、サンタクロースの格好をして子どもと記念写真を撮るアルバイト。
バイト終了後、JAXAの鶴見から、最終選考は2カ月後と電話がある。
日々人たちCES-51クルーの打ち上げをみんなで見るというのだ。
六太は鶴見に、ずっと気になっていたことを尋ねた。
「ケンジは……真壁君は何で選ばれなかったんですか? 僕が残されたのに彼が残らないっていうのはなんかこう不自然で……」
しかし電話口から聞こえたのは、意外にも鶴見の笑い声。
『真壁君も君と全く同じことを訊いてきたよ』
男性枠は1つのはずだが、ちゃんとケンジも受かっているという。
実は9人選ばれるはずだったが、辞退した男性がいたのだ。
それは、B班で一番優秀だった男、手島有利だった。
『僕は――自分の父には逆らえますが、自分のやりたいことには逆らえません』
手島の父は宇宙飛行士になりたくて3回も試験を受けた人だという。
宇宙飛行士になることは父の強い意志だったが、手島自身のやりたいことは違ってい