「恋のダウンタウン」は、ペトゥラ・クラークが1964年にリリースした大ヒット曲。
ペトゥラはイギリス生まれの女性シンガー。
少女時代から歌い始め、舞台やラジオ、テレビに出演、美しい歌声は「ヴォイス・オブ・スウィートハート」と呼ばれ、戦時中の暗い世相の中で人々にやすらぎと希望を与えたという。
以来、イギリスでは国民的スターとして広く親しまれていた。
そんなペトゥラは、やがて新しい活動の場を求めて、フランスに渡る。
彼女がパリのアパートで出会ったのが、まだ書きかけの状態だった「恋のダウンタウン」だった。
完成した曲は、ポップなメロディと深みのある歌詞、ペトゥラの歌唱で大ヒット。
イギリスで2位を獲得したほか、ヨーロッパ各国でもヒットとなり、アメリカでは2週連続No.1に輝いた。
イギリスの歌姫は、世界の歌姫となり、ビートルズやローリング・ストーンズらと並ぶ人気スターとなっていく。
番組では、80歳を超えてなお、ツアーを続けるペトゥラ・クラークや、「イギリスのバカラック」とも呼ばれているこの曲の作者、トニー・ハッチらを訪ね、名曲誕生の経緯を探っていく。