1980年代前半に世界的な人気を集めたイギリスのバンド、デュラン・デュラン。「ザ・リフレックス」は、彼らの3作目のアルバム、『セブン&ザ・ラグド・タイガー』(英1位・米8位)に収められた。1984年にリリースされたシングル・ヴァージョンはナイル・ロジャースがリミックスを担当、彼らに初の全米全英No.1をもたらした。
1作目(英3位)、2作目(英2位)のアルバムの成功を受け、周囲の期待も高まる中、3作目のレコーディングはカンヌ(フランス)、モンセラット島(カリブ海)、シドニー(オーストラリア)と場所を移し、6か月にもおよんだ。メンバーのサイモン・ル・ボンは、当時を振り返り、「6か月が6年にも感じた」と語っている。
アルバムが完成し、リリースに伴う世界ツアーを終えると、メンバーらは、一時「パワー・ステーション」「アーケイディア」の別ユニットを組み、心機一転を図らなければならなかった。彼らがそれほどまでに精力を傾け、消耗した『セブン&ザ・ラグド・タイガー』のアルバムづくりは、どのように進められたのか。
番組では、デュラン・デュランのメンバーをはじめ、このアルバムのプロデュースを務めたイアン・リトル、グループ結成当初からバンドを支えたマネージャーのポール・ベローらに話を聞きながら、「ザ・リフレックス」誕生の経緯を探る。