芹沢理一(妻夫木聡)の前で、突然泣き出した牧野衣咲(深津絵里)。ドイツに行ってしまった衣咲の元彼、江上政之(勝村政信)が残したのは、ドイツ行きの航空券ではなく、ディナークルーズのペアチケットだった。
居酒屋『夢の蔵』に場所を移すと、号泣していた衣咲がケロッとした顔で飲んだり食べたりする姿に、理一は唖然。衣咲は、昔は失恋すると食欲を無くしたが、今はお腹が減ると言う。さらに、泣いていた自分を放っておけなかった理一は、何でも真に受けてしまうタイプだ、などと言いたい放題。理一は、扱いにくいと思われる誰かよりもマシだと切り返すが、衣咲はそれが自分のことだと気づかない。
店を出た2人は理一のマンション近くに到着。理一が別れようとすると、衣咲は部屋を確認し、鍵を奪って駆け出した。衣咲は、トイレを借りたいのだった。用を済ませるや否や、すぐに出て行った衣咲に、理一があきれていると、玄関が再び開いて、ディナークルーズのチケットを差し出す衣咲の姿が。元カノ=広瀬歩美(小林麻央)から連絡が来るといいね、と言って去っていった。残された理一が、ふと電話を見ると留守電ランプが点滅。何かを期待して理一はメッセージを聞くが、それは兄の英介(藤木直人)からのものだった。がっかりした理一の視界に、自分の物ではない指輪の姿が飛び込んできた。衣咲が忘れていったのだ。
翌朝、いつものように理一がコーヒーショップ『ヘミングウェイ』に立ち寄ると、そこに長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)が来ていた。木田は理一に、幸平に頼まれてヒロインを見に来たのだと