隣に引っ越してきた万理江(深田恭子)に家の鍵を預け、愛猫・レタスの世話を依頼するるい(鈴木京香)。るいは、その夫が行(長谷川博己)であることを知らず、行もまた妻の初めての友人がるいであることを知らない。行が立ち上げた証券会社は着実に成長を続け、るいも精力的に仕事をこなしてゆく。しかし、そんな達成感だけでは埋めきれない心の渇きが二人の軌跡に微妙な変調をもたらす。るいは迷っていた。行に対してセカンドバージンを捨てる勇気はなかった。何度目かの逢瀬で行にキスを求めるるい。それは「別れのキス」だった。しかし仕事で訪れたシンガポール、ホテルのるいの部屋をノックするのは行その人だった・・・。