おじいの隣家が取り壊されている様子を、黙って見つめる一匹のサバトラの猫がいる。猫の心配をするおばあさんに、おじいは猫にご飯をあげにいき、これからどうするつもりなのかと問いかける。家へ来ないかと誘うが、猫はその場を離れようとしない。ある雪の日、おじいの大切なおばあさんは旅立ってしまう。そこで、おじいはなぜ猫がその場から離れないのか、その気持ちに気付く。