元忍空組で里穂子の兄・橙次が帝国軍に寝返った?!驚く風助たちだが、実は橙次は軍に紛れ込み、忍空狩りを指揮する幹部を探り出そうとしていたのだ。やっとのことでアジラダ大佐の名を聞き出す橙次。だが、それを知った大隊長は、忍空たちを抹殺しようとする。
旅の疲れで倒れてしまうヒロユキ。一行が困っていると、そこに親切な医者の老夫婦が通りかかる。老夫婦の家で世話になる一行だが、夫婦は彼らに「ヒロユキ君をひきとりたい」と申し出て……。
吹雪の中、風水道の入口へ続く道を見付けた風助たち。一行は、用を足す風助を残して先を急ぐことにする。そんな中、一人残された風助が、バサラの放った刺客・玄武に襲撃される。
玄武、朱雀、白虎を名乗るバサラ三獣士を相手に戦う風助、藍朓、橙次だが、バサラによって心を凍らされた三獣士に歯が立たない。追い込まれた風助たち三人は、風水の谷の中心に飛び込む。
激しい竜巻をぬけ、風水の谷の中心にたどり着いた風助たちは、なおも三獣士の攻撃を浴び続けていた。そんな中、風助が不思議な光に包まれて天空に舞い上がる。驚く一同の前に再び現れた風助は、なんと天空龍の背に乗っていた。
毒キノコを食べてお腹を壊した風助たちは、ゆうじという植物好きの少年の家で世話になる。具合の良くなった風助は、ゆうじとともに遊びに出かけるが、その風助を帝国軍の特殊部隊が狙っていた。
ケチな地主の爺さんの屋敷から追い出された一行は、亘るという少年とその両親の家で世話になる。ところが、村に帝国軍が来襲。行き場をなくした村人と一行は、安全な地主の爺さんの家におしかける。だが、すっかり取り囲まれてしまい……。
風助たちは、天空龍の力を得る手がかりをつかむため、再び、梅千代のもとを訪れる。赤雷との再会を喜ぶ一行だが、赤雷はメキラ大佐の部下である双子姉妹の催眠術にかかり、風助たちの命を狙うのだった。
ガソリン代を稼ぐため、アルバイトをする一行。ところが、橙次だけはアルバイトもせず酒場で大騒ぎ。怒った藍朓はひとりで飛び出してしまう。実は橙次は、梅千代から聞いた「風水の岬」の情報を得ようとしていたのだが、一行はメキラ隊の罠にはまり……。
アイーダの幻術に苦しむ藍朓を、偶然にも救った里穂子とヒロユキ。やっとのことで逃げ出す三人だが、すぐに見つかってしまう。藍朓はひとり敵に立ち向かうが、相手はあまりに強い。覚悟を決めたその時、風助と橙次がやってきた。
町でかつて空軍のエースパイロットだったという老人・源太郎と出会う風助、藍朓、里穂子、ヒロユキ。四人は、源太郎の家を訪れるが、そこへ通報を受けた帝国軍が現れ、風助たちを彼の家族とともに捕える。源太郎は橙次と協力して家族救出に向かうが……。
将軍家のお膝元「帝都」は、まさに戦勝記念日の真っ最中。そこへ訪れた一行だが、風助がひとりはぐれてしまう。必死で探す仲間たちだが、その頃風助は、これまで一度も屋敷から出たことがないという不思議な少年・アレクと出会い……。
アレクこそ、帝国軍の最高権力者・ダイオン将軍だった。幼い将軍を利用して、権力を欲しいままにしているコウチン大僧正に怒る風助たちは、メキラの攻撃を受ける将軍城に侵入し、アレクを助け出すが……。
「風水の岬」を目指す途中、海に落ちた風助とヒロユキは、難破船の中から聞こえるピアノの音にひきよせられ岬へ向かう。だがそこは、バサラ大佐となった黄純が待ち構えていた。その頃、橙次たちは、黄純の亡き婚約者・美雪の妹、美里に出会っていた。
黄純に昔の心を取り戻してもらうため、必死に説得する美里。だが、心を閉ざした黄純はそれを受け入れない。一方藍朓は、氷付けにされた風助の姿を見て激怒。「黄純を殺す!」と息巻く。激しい戦いの中、一行の目の前で不思議な現象が起こる。
黄純から得た情報で、風助の母が幽閉されている帝国軍の秘密牢へ向かう途中、仲間からはぐれた風助とヒロユキは、山の中で小太郎という忍者と出会う。風助と小太郎は仲良くなるが、小太郎は、病気の母の薬代を稼ぐため忍空を狙っていたのだ。
今日は、橙次・里穂子兄妹の父の命日。そこで、橙次と藍朓は町へ花を買いに行く。残った風助たちは、そこで里穂子兄妹の父親そっくりの人形使い・十兵衛と出会うが、彼は、忍空の命を狙う賞金稼ぎ「ましらの兄弟」だった。
お腹をこわした風助とヒロユキは、偶然にも風助の元部下、子忍隊隊員・草太の病院に担ぎ込まれる。草太は戦うことを一切やめ、医者となったのだ。その頃、橙次と藍朓が忍空を斬りまくっている男に襲われる。許せない草太は……。
さびれてゴーストタウンとなった宿場町を訪れた風助たちは、この町にひとりで住んでいるという老婆から、町外れにある幽霊屋敷の話を聞く。一行は、早速、そこに乗り込み幽霊の正体を暴こうとするが、ひとり、またひとりと仲間がいなくなり……。
忍空を狙うシカマ流の手裏剣使いたちに襲われる風助たち。その中に、しつこく風助を追い回す少年・忠太がいた。戦いながら、友情が芽生える風助と忠太。だが、頭の虎児は忠太を裏切り者とし、殺そうとする。そんな中、カゼ気味だった風助が熱を出し……。
ヒンデンブルグ号が故障し、首都に続くたった一本の橋を歩いて渡ろうとする一行。だがそこは帝国軍の検問所になっていた。思案の末、変装することを決める一行。それも念を入れ女装、運良く帝国軍の慰問音楽団と間違われたまではよかったが……。
影の忍空・戌忍の紫雨が現れた。緊張する風助たちに紫雨は、コウチンが、風助の母・山吹の能力を使い「龍穴の塔」を完成させようとしていることを告げる。コウチンから国と山吹を守るため、戦う決意をする一行。その時、コウチンの刺客・影阿弥が現れ……。
風助たちは急ぎ首都へ向かうが、どこまでも続く帝国軍の包囲網をかいくぐるのに苦労していた。その時、後方からはアジラダの陸上戦艦が……。はさみうちにされ絶体絶命の忍空たち。だが、アジラダは双乾とともに将軍家として、コウチンに反旗を翻したのだ。
首都に進入した風助たちだが、コウチンに阻まれ山吹を救出できずにいた。その時、忍空の総師・麗朱がコウチンと戦うため現れる。風助たちは麗朱から、コウチンがかつて、麗朱とともに忍空組を作ろうとした仲間だったことを聞かされる。
麗朱に代わり、コウチンと戦う風助、藍朓、橙次。だが強すぎる相手に歯が立たない。苦戦する三人だが、そこへ赤雷と黄純が現れる。干支忍たちの必死の戦いも虚しく、龍穴の塔に集まり始めた気の力を受けたコウチンは、更に力を増してゆき……。
コウチンと風助の一騎打ちが始まった。龍の気はコウチンだけでなく、風助の中にも取り込まれてゆくが、麗朱は「龍の気を操ることは危険だ」と言う。しかし、どうしてもコウチンを倒したい風助は、それを承知で気を受け入れ戦うのだった。
ある村の食堂で食事をする一行だが、誰も金を持っていないことに気づき、仕方なく橙次と藍朓はアルバイトを探す。ところがふたりが見つけた仕事は、敵対するヤクザの用心棒。食堂の下にある石油を得るため、ふたつのヤクザは橙次たちを利用しようとする。
銀行に立ち寄った風助、ヒロユキと里穂子は、偶然、強盗事件に巻き込まれてしまう。犯人は、借金工面のため悪徳サラ金から銀行強盗をそそのかされたまじめ社長。風助の活躍で、何とか社長を取り押さえるが、その時、奇妙な仮面男たちが乱入し……。
かつて修行をし、ヒロユキと初めて会った町を訪れる一行。その町でヒロユキは、かつての相棒・サーカスペンギンのタローと再会する。ヒロユキは、昔の借りを返すためタローの願いをかなえてやろうと、夕方までの間、彼の身代わりになることを約束する。
高級ホテルに泊まることになった一行は、そこで藍朓の昔仲間・剣山に出会う。剣山は借金がもとでヤクザともめている村を救おうと、金を用意して故郷へ行く途中だった。ところが出発の朝、ホテルの金が盗まれたことが判明し……。
活動写真の撮影現場に墜落するヒンデンブルグ号。だがそのせいで大事な主役の少年・裕太がケガをしてしまう。仕方なく風助がスタントマンをすることになり、撮影が始まった。無事、撮影も終わり打ち上げパーティが始まった頃、スタジオから火事が発生し……。