授業中、ぼんやりと窓の外を眺めていた高校生。 見慣れたはずのその風景はどこからか流れてきた煙により一変する。 やがてその煙は教室の中にまで流れ込み…。
商店街の外れにある美容室にやってきた女。それにはどこか怪し気な美容師が…。友人に起きた異変にこの男が関与しているのか?彼女はそれを突き止めようとしていた。
あるアパートに引っ越してきた大学生の男。破格の家賃に惹かれて選んだ部屋だけに大概のことにはもりだった。だが床に見つけた小さなシミをきっかけに…。
他愛もない会話の中で子供が口にした見えない存在。それは子供の空想なのか、それとも…。夜の静まり返った保育園で何かが蠢きはじめる。
真夏の熱帯夜に包まれている東京某所。一人の男が、都心の真ん中で一羽のフクロウと遭遇する。男は知らない。それが、自身の運命を狂わせる出会いになると…。
突然の災禍に襲われる幸せな家庭。少女のちいさな命は風前の灯火だった。彼女を救ったのは、一人の男。再び出会うことを願い少女は男を待ち続け、数十年の歳月が流れす。
入院中の父親が危篤に。無事を祈り、傍で見守ってやることしかできない家族。深夜の院内で不安に襲われる娘だったが不気味な病室を発見してしまい…。
ある平凡な女性が巻き込まれる不可解な出来事。繰り返される記憶喪失に混乱する彼女。それは部屋に潜む不気味な存在の仕業なのか…。
都会にひっそりと佇む緑あふれる公園。ひと気のない池の水面を見つめる男の姿があった。男は禍々しい気配をにじませたまま靜かに誰かを待っていた。
都会の裏路地。敵を斬り捨て始末する忍び。いつもと同じ役目を果たしたはずだった。だが、その夜はそれで終わりではなかった…。
仕事に疲れ果て家路をとぼとぼと歩く一人の男。ふと気づけば男の家の前に佇む見知らぬ女の姿が。女が男に向かって差し出した両手には真っ赤なあやとりがあった。