家庭菜園に精を出す久太郎。大根の芽が出てきて喜んでしまうほど、貧乏暮らしが板についてしまっている。 そのくせ、ほおずき長屋に引っ越してきた小助(佐野泰臣)からの振る舞いの餅は、プライドが邪魔をして受け取らない。 なにはともあれ、生活の為、口入れ屋の「ぴんはね」に足を運ぶ久太郎。 だが、店主の天引きから仕事の代わりに頼のまれたのは、迷い込んでしまった仔猫の世話。 困った久太郎は、猫見屋のお七を訪ねると、「猫飼指南―仔猫編―」を手渡され、挙句店番を任せられるのであった。