口入れ屋の「ぴんはね」に玉之丞と一緒に赴く久太郎。主人の天引も大の猫好きで、自分の飼い猫“ねずみ”を自慢げに紹介する。 そんな久太郎にぴったりの仕事があるとの事。条件は、「丈夫で勇敢な武士」。 喜んだのも束の間、その仕事は、「猫を探す」というものだった。 猫の仕事なんぞ毛頭受ける気もない久太郎だが、賃金が1両と破格の為、渋々受ける事に。 依頼主の武家のご隠居・田沼(清水綋治)に話を聞くと、探して欲しいのは、ひと月前に行方を眩ませた愛猫・紋次郎の行方だった。