生きて帰れないと言われる佐渡から逃げ、12年前の許婚を探し旅を続ける長次郎。探していた女に出会った長次郎だったが、12年もの佐渡の労役は人相をも変えるのか女は気づかない。女は商家に嫁ぎ、その夫が無実の罪で佐渡送りにされるところだから助け出して欲しいという。女の一味に不審を抱きつつも、彼女の幸せのために夫を逃がしてやる長次郎だったが、一味が盗賊だったことを知って…。長次郎は初めて心のうちを明かすが、12年の歳月は女の心をも変えてしまったのか。