佐兵衛(柳下大)の失踪の謎を知っていた富三(大倉孝二)は、芳(安田成美)から簪を預かり、それを質に入れて手にしたお金で吉原に行き、佐兵衛の行方を調べるという。しかしそれは息子を心配する母心につけこんだ嘘だった。富三を信用していなかった澪(黒木華)は、芳の簪を返せと迫るが富三は相手にしない。そこに又次(萩原聖人)が現れ、富三の嘘を暴く。佐兵衛が店の金を使い込んで吉原の遊女に貢いだ挙句、その遊女を殺して失踪したというのは作り話で、店の金を使い込んでいたのは富三本人だった。そんな富三が許せない又次は馬乗りになって富三を殴り続けるが、それを止めたのは芳だった。佐兵衛が人殺しではなかったことがわかっただけでもよかったのだと・・・。