賞金首を追うシャトーは、とある仕事場で殺し屋のリャンハに遭遇する。 それ以来、彼から賞金首の情報を提供されるようになるのだが、ある時リャンハをターゲットとした依頼が舞い込んでくる。
リャンハとの接触を社長に疑われ始めるが、シャトーは独断でリャンハの用意した賞金首のもとを訪れ、標的の遺体とその一味の女を発見する。 そこへ社長から連絡があり、リャンハの暗殺依頼が白紙になったことを告げられるのだった。 シャトーは標的を乗せて急ぎ商会へ戻ろうとするのだが……謎のバイクに襲撃されてしまう。
襲撃を受けたシャトーは、リャンハに助けられモーテルで目を覚ます。 相変わらず飄々としたリャンハに調子を狂わされ、さらにシャワー中、下着から何から勝手に洗濯されたことに青ざめてしまうのだった。 別れ際、シャトーはホーが放った「裏切り者」という言葉を告げる。 5年前、リャンハがある組織で犯した罪とは――。
父親の命日に教会を訪れるシャトー。 リャンハに遭遇し軽口を叩かれたのも束の間、そこへ襲撃者が現れる。 リャンハが銃撃戦を繰り広げる間、シャトーはさらわれたシスターを追うのだが、そこにはホーが待ち構えていた。 一方、社長はシャトーの母親アンナと面会していた。 シャトーが関わっていた17年前の事件とは……?
シャトーを人質に取られ、ホーの前に姿を現すリャンハ。 過去の因縁から激しい憎しみに燃えるホーに対し、リャンハはあくまでも淡々と彼を追い詰めようとする。 しかし、シャトーの命が危険にさらされていることに気づき……。 一方、シャトーは爆弾の積まれた車に囚われていた。 シャトーとリャンハ、二人に最大の危機が訪れる。
豪華客船で要人の周辺警護を担当するシャトー。 しかし、突如としてリャンハが目の前に現れ、対応を余儀なくされる。 リャンハの目的はわからないままだったが、仕事に支障をきたさないよう 監視を兼ねてともに行動することになり、客室で一夜を過ごすことに なってしまう。
社長の行方を追うシャトーのもとへ、彼の回線から連絡が入る。 だが、相手は社長ではなく、リャンハだった。 指定された場所へ辿り着いたシャトーは、その惨状に絶句する。 一方、謎の襲撃者と対峙するも逃げられてしまったリャンハ。 シャトーの客室で彼女と合流するが、冷ややかな表情のシャトーに銃口を向けられてしまう。
社長に続き、ジムの身にも危険が迫っていた。 仲間たちを危険にさらした罪悪感から自暴自棄に陥ったシャトーは、リャンハの前で衝撃の行動をとるのだった。 そんな中、客船は港町バロセラへ到着。リャンハは自ら取引材料となり、ジノンに投降。 彼とその仲間ニッカに身柄を預け、ある場所へ移送される。
ドニーと対面するリャンハ。 ドニーがリャンハを連れてきた理由――それは、二人の過去にまつわる「因縁」とも言えるものだった。 そして、囚われのリャンハにジノンとニッカの狂気が迫る。 一方、リャンハに借りを作ってしまったシャトーは、彼の行方を追うためにある決断をする。
ドニーの屋敷から逃れたシャトーとリャンハは、協力者のいる橋の下のテントへ身を潜める。 傷を負ったリャンハを気づかおうとするシャトーだが、リャンハに押し倒された挙げ句、身元を隠すため夫婦を演じることになってしまう。 一方、ドニーはリャンハを逃したニッカに、再度チャンスを与える。 だが、本当の狙いは別にあった。
すべては17年前――ドニーの手伝いをしていたリャンハと、ある少年の出会いから始まった。 何者かに追われていた少年に遭遇し彼をかくまうリャンハ。 数日で別れるはずだったが、リャンハは少年を「仕事」に巻きこんでしまう。 二人が依頼人から預かったスーツケースを空けると、そこには一人の少女が眠っていて……。
幼いシャトーを連れて必死に生き抜こうとする、二人の「リャンハ」。 だが、追っ手と対峙するリャンハは追い詰められてしまい、もう一人のリャンハもまた大きな傷を負ってしまう。 それでも二人は、シャトーを守ろうと決死の覚悟で前を向く。 「終わり」にして「始まり」の物語は、未来のシャトーとリャンハの運命へと繋がっていく。