ホテルフォルモントのコンシェルジュデスクには本城目当ての女性客がたびたび訪れるようになっていた。本城としてはお客様に分け隔てなく接し、必要に応じて笑顔も見せていただけなのだが、女性客たちは自分だけの笑顔だと錯覚し、誕生日だからとプレゼントを渡す者まで現れた。みゆきも本城目当ての1人で、今回も何かにつけて本城にコンタクトを取り、2人きりになろうと迫ってくる。本城は独力で切り抜けようとするが、嫉妬心から掲示板サイトで塔子を実名で激しく中傷する書き込みや本城に襲われたという書き込みをしたりという事態に陥り、社長の成沢が遠まわしに本城に辞職を求めるまでとなった。珠久里の助言で、塔子とホテルスタッフは、本城のメモを基にみゆきに誠心誠意のサービスを施し、勘違いを悟ったみゆきは書き込みを削除し、訂正するという形で事態は収拾に向かった。