貯金箱を持ってコンシェルジュデスクに現れ、翌日の祖母・澄江の誕生日にかつて亡き両親と4人で宿泊した思い出のホテルへ祖母と2人で泊まりたいと言う繭に、鷲尾は2人を「親子宿泊モニター」として無料で招待することを許可する。そして翌日、人気歌舞伎役者の惣太郎がチェックイン。塔子は惣太郎の我儘なリクエストに振り回され、さらに惣太郎の後援者との茶会で配る花の選択を誤って、VIP客の対応にあたりコンシェルジュとして事前準備が足りないと美穂子に指摘される。ホテルにチェックインした繭と澄江は、澄江の歌舞伎好きをきっかけにロビーで惣太郎と知り合う。その日の夕食で誕生日のお祝いを頑なに拒んだ澄江から、塔子は澄江の娘夫婦が3年前の澄江の誕生日にケーキを買いに行く途中で交通事故に遭って亡くなったことを聞き出す。繭から話を聞きさらに日本舞踊が上手だった亡き母・百合の影響で繭が「娘道成寺」を踊れることを知って、歌舞伎好きな澄江のために何かできないかと言う惣太郎へ、塔子は繭と一緒に踊りを澄江に見せることを提案する。塔子はスタッフとともに夜を徹して宴会場に舞台を準備し、惣太郎と繭は澄江の前でサプライズで「娘道成寺」を披露。惣太郎に娘・百合の姿を重ね合わせた澄江は、笑顔を取り戻すのだった。