大学卒業後、国語の非常勤講師を経て、片田舎の町・子星平にある子星中学校に赴任した末永聖(有村架純)。子どもの頃からの夢だった教師になり張り切るも、担任となった3年1組の生徒たちには着任早々からかわれたり、教頭の塩谷三千代(夏木マリ)からは服装のことで注意を受けるなど、どこかやる気が空回りしてしまう。 中でも生徒のひとり、黒岩晶(岡田健史)は聖に心ない言葉を浴びせるなど、何を考えているか分からない彼の行動に振り回される聖。 一方、大学時代からの恋人・川合勝太郎(町田啓太)とは遠距離恋愛中で、仕事に追われる勝太郎とはなかなかコミュニケーションが取れない日々が続いていた。 教師としての自信をなくし、恋人との関係にも不安な思いを抱える聖だったが、生徒たちと向き合おうと奮闘する。 そんな中、クラスメイトの九重順一郎(若林時英)、岩崎るな(小野莉奈)、白石淳紀(西本まりん)と遊びに出かけた晶がある事件を起こしてしまう。事件のことを知った聖は…。
勉強合宿で、晶(岡田健史)への特別な感情に気付いた聖(有村架純)。彼女を心配する千鶴(友近)は、「生徒に本気になったら終わり」と諭す。 自分の想いは一時のものだと、聖は気持ちを新たに教師として晶に接する。 一方、諦めきれない晶は、「花火大会のあとに会いたい」と聖にメールをする。 そんな2人の関係を愛子(夏川結衣)が疑い始め…。 夏休みが始まり、つかの間の休日、聖はウェディング雑誌を読みながら挙式の準備を進める。その頃、勝太郎(町田啓太)は原口(吉田羊)と二人きりで海外出張に出かけていた。勝太郎は、聖に誰か他に惹かれている人がいないか、ハッキリさせるよう原口に迫られる。 そして花火大会の夜、見回りで会場へ来た聖は、晶の意外な姿を目撃する。 さらに、勝太郎と原口も会場に訪れ、波乱の夜が幕をあける…。
3年後ーー2018年。 晶(岡田健史)の前から姿を消した聖(有村架純)は、勝太郎(町田啓太)とも別れ、千鶴(友近)と同じ小学校で教師を続けていた。 穏やかな日々を過ごしていた聖だったが、同僚の野上(渡辺大)と訪れた雑貨市で晶の姿を見かけてしまう。 晶は愛子(夏川結衣)の元を離れ、上布(マキタスポーツ)の実家に下宿していた。 過去の記憶がよみがえり動揺する聖。 一方、勝太郎は東京本社で過去を吹っ切るようにバリバリと働いていた。だがそこへ原口(吉田羊)が新しい部長として東京へ戻ってきて...。 そんな中、担当する生徒・彩乃(石田凛音)の遠足費の支払いが滞っていることを知った聖は、母親・美和(村川絵梨)の元を訪ねるが…。
野上(渡辺大)の優しさに触れ、ようやく前に進めそうな聖(有村架純)。晶(岡田健史)もるな(小野莉奈)と付き合うことにした、と九重(若林時英)に話す。そんなある日、聖のクラスの児童の一人である彩乃(石田凛音)が、登校中に栄養失調からくる貧血で倒れてしまう。 聖は彩乃の母・美和(村川絵梨)を学校に呼び出して注意しようとするが、美和はこれ以上踏み込んできたら聖の秘密をバラすと言って鋭く睨みつける。驚きのあまり言葉も出ない聖。その頃、聖が教師を続けていることを知った愛子(夏川結衣)は、晶がこのことを知ったらどうなるか、と不安に駈られる。 聖と野上、晶とるな、勝太郎(町田啓太)と原口(吉田羊)。過去を振り切り、それぞれが新しい道を進もうとしていたが…。
野上(渡辺大)との交際を決めた聖(有村架純)の前に、突然現れた愛子(夏川結衣)。動揺を隠せない聖だったが、「晶(岡田健史)と会いましたか?」という愛子の問いに真摯に答えようとする。そんな様子を見ていた美和(村川絵梨)は聖の過去を探ろうと愛子に接近するが…。 その頃、小宮第一小学校では学習発表会が近づいていた。聖は野上とともに懸命に準備を進めていたが、ある朝教室の扉を開けると、子どもたちが誰も登校しておらず...さらには聖と晶の3年前の事件が保護者に知れ渡り、母親たちが乗り込んで来て…!? 一方晶は、るな(小野莉奈)に自分の本当の気持ちを伝えようとするが、るなは一向にそれを受け入れようとはしない。思い悩み、学校にもアルバイトにも全く行かない状況を見兼ねた上布(マキタスポーツ)は晶に説得をするが、口論の末、晶は思わぬ行動にでる!?
父・康介(岸谷五朗)からの手紙に書かれた「山江島」という言葉を頼りに、父を探すため家を出て一人フェリーに乗り込んだ晶(岡田健史)。二度と晶とは会わないと決めていた聖(有村架純)だったが、晶の言動を放っておけずフェリーに飛び乗る。 そして、翌日二人は山江島に到着して…。 一方で、息子を失う不安に駆られた愛子(夏川結衣)は、思い余って勝太郎(町田啓太)の会社を訪ねていた。周囲を顧みない、まるで逃避行のような二人の行動に苛立ち、聖に何度も電話をかける勝太郎。そんな彼の様子を、心配して見守る原口(吉田羊)。 そんな中、聖と晶は山江島で非日常なひとときを過ごし、気持ちの変化を感じていた。今までの自分に起きたこと、そして胸の内を話す聖を見て、晶の中に聖を思う気持ちが再び込み上げてくるが…。
キャンプ場で一晩二人きりの時間を過ごし、ついに想いが通じ合った聖(有村架純)と晶(岡田健史)。島を出る日、晶は愛子(夏川結衣)に連絡を取るが、メッセージを受け取った愛子の表情は何かを感じたのか曇ったままだった。 東京の港へ戻ると、聖を迎えたのは聖の母・里美(中嶋朋子)だった。里美が聖の言葉に耳を傾けることなく、聖と晶は再び引き離されてしまう。翌日、改めて二人は愛子を訪ね、里美は娘のしたことについて謝ろうとするが、意を決した聖は晶に対する想いを愛子に正直に告げるも、愛子から思わぬ言葉を投げかけられる…。 一方、晶は将来的に自立し聖との関係を認めてもらうため、進学することを決める。そんな中、晶の元にある人物が訪ねてきて…。 一度は想いが通じ合った晶と聖、それぞれの立場で新たな決断を下すことになる…。