ネタになる失恋がどこかに転がっていないかと悩むミキ。 彼女は縁結びの神社で、思い詰めた表情の女性(門脇麦)を見かける。ミキが彼女の後をついて行くと、定食屋に入り、さばの味噌煮定食を注文。ミキは、心の中で彼女を“サバ子”と名付けて観察する。サバの味噌煮を前に複雑な表情を見せるサバ子。ミキが話しかけると、サバ子は元カレ・ユウ君とサバの味噌煮の思い出を語り始める。
失恋を探し求めて街を歩いていたミキは、花屋の前を通りかかり、店に足を踏み入れると花屋の青年と目が合い、とっさに花を買いたいと言ってしまう。青年はミキに、どんな花が欲しいのかを尋ねるが…。 ミキは、2号さん(臼田あさ美)と焼き鳥屋で飲むことに。彼女たちの隣では、サラリーマン2人組が飲んでいた。ミキと2号さんが上司(松田大輔)と部下(前野朋哉)の会話に耳を澄ましていると「婚約解消」という言葉が聞こえてくる…。
ミキは、青年が働く花屋を再び訪れる。何を話せばいいか分からなくなったミキは、失恋した友達のために元気の出る花言葉を持つ花を贈りたいと、でまかせを言ってしまう。 その後、ミキは青年の花言葉をきっかけに、お好み焼き屋へ向かった。店内には、会社の先輩と後輩らしき2人組の女性客がおり、先輩(早織)が後輩(小西桜子)を励ましながら、ねぎ焼きを切り分けている。ミキは、2人の様子に失恋の匂いを嗅ぎつける…。
ある日、ミキが事の成り行きからタクシーに乗っていると、カーラジオからHARU(三浦透子)という歌手のトークが流れてくる。HARUは、インディーズ時代の思い出話を語っていた。その話を聞くうちに、ミキは高校生の時、路上で歌う女性に大学イモを渡した記憶を思い出す…。
ミキは人生で初めてのファンレターを受け取る。嬉しくてたまらないミキは、祝杯をあげるため洋食屋に入る。ミキの並びの席には、親子らしい中年男性と若い女性が座っていた。父(佐藤貢三)が失恋した娘(大友花恋)を元気づけるため、食事に連れてきたようだった。父と娘は、カニクリームコロッケを注文。ミキは、父と娘の様子を観察して妄想を膨らませる…。
ミキは3人組の女性・ヒトミ(紺野ぶるま)、フミエ(本田あやの)、ミチヨ(後藤ユウミ)を見かける。失恋めしの気配を感じたミキが彼女たちについて行くと、焼小籠包の店にたどり着く。ミキは、熱々の焼小籠包を食べながら3人の会話に耳を傾ける。ヒトミが好きだったのは、シンヤ(鈴木裕樹)という男性。さらに話を聞いていると、フミエとミチヨもシンヤが好きだったようで…。
STO企画の3号さん(安藤ニコ)がミキにファンレターを届けに来る。その場で一緒にファンレターを読み、一節を聞いて何かを確信した3号さんは、ミキをビストロへ連れて行く。2人で乾杯した後、3号さんは自らの失恋を告白。塩辛を使った酒盗カルボナーラを食べながら、ミキは彼女の失恋話を聞くことに。3号さんの失恋相手は、意外な人物で…。
ミキは、高校時代の同級生・チヒロ(河邑ミク)の結婚パーティーに出席する。新郎は同じ高校で部活のキャプテンを務め、ミキがかつて密かに好きだった相手。パーティーの後、ミキは一緒に出席した、高校時代に仲良しだったエイコ(深川麻衣)を「焼きそばパン食べない?」と誘う。ミキたちにとって焼きそばパンは、いつも食べていた思い出の味。ミキは、当時自分もキャプテンが好きだったと告白する。するとエイコも、今まで隠していた秘密を打ち明ける…。
『失恋めし』の書籍化が決まり、STO 企画は大忙し。ミキも編集作業を手伝うものの、花屋の青年の事が気がかりで手につかない。帰り道、カレーのスパイスのいい香りに誘われたミキは、カレー屋へ。すると、居合わせた意外な人物に⻘年との思い出を聞いてもらうことに…。
『失恋めし』の本ができあがり、縁結び神社で、ミキの出版記念サイン会が⾏われることになった。緊張と興奮で大忙しのSTO企画のメンバーたち。そこに、花屋の⻘年が花束を持って現れるのだが…。