待ちに待ったリリースイベント、そして公開記者会見。 歓喜と興奮の晴れ舞台に——なるはずだった。 Anthosの人体改造手術にゴシップ記者が噛みつく。 眞紘の秘密が暴露され、メンバーに動揺が走る。 華が、開花が—— 彼らを引き裂き、焦燥と暴走を生んでいく——
開花したメンバーが新曲のPRへ向かうのを見送る眞紘と陽汰。 寮にとり残され、沈んでいく心。 仲間のことを想って気丈に振る舞う姿が痛々しい。 そんな彼らにプロダクションから届いたもの。 一時でも、彼らを喜ばせるそれは——
Anthosの闇がニュースとなり、好奇の目が彼らに注がれる。 孤児院出身の秘密をバラされ、更にタイミング悪く 怪我の悪化が原因で活動自粛となる陽汰。 追いつめられた彼が出した答えとは——。 5人だけのファンミーティング中、小さな影が一歩踏み出す。
「一年以内に全員が開花しなければAnthosは解散」 期限が迫る中、未開花なのは眞紘だけ。 重責と不安が眞紘を追いつめる。 弱った心に漬け込む闇。 それは、アイドルとしての生命まで奪い始め—— そんな彼にプロダクションは、非情な宣告をつきつける——