「宇宙ブナを釣りに来ないか」一平爺さんが受け取った手紙に誘われ、三平たちは焼沼を訪れる。寺に伝わる古文書によれば、この鮒ははるか昔に空飛ぶ円盤に乗って飛来したものなのだという。あまりに荒唐無稽なその話、はじめは訝っていた三平だが、透明なうろこと透き通る身体を持つ宇宙ブナを目の当たりにしては、この伝承を信じないわけにはいかなかった。