坊主沢の滝つぼに棲む妖怪、沢坊主の噂を聞きつけた三平は魚紳を連れ立ち、沢へと向かう。この沢坊主、雷の轟く時に現れて、沢に近づく者を水中に引きずりこむのだという。そんな村人の懸命の制止も聞かず、好奇心旺盛な二人は妖怪探しへと向かってしまう。人の手の入らない、手付かずの穴場に大興奮の三平たちの前に突如姿を現した妖怪の正体、それは天然記念物の大山椒魚であった。