上杉勢と戦っていた政宗(渡辺謙)が、関ヶ原の戦いにおける東軍の勝利を知ったのは、半月後のことだった。石田三成(奥田瑛二)が処刑された頃、奥羽の地でさらなる戦いを繰り広げていた政宗は、家康(津川雅彦)と交わした「百万石の念書」を胸に、新しい城普請の夢を広げていた。しかし、慶長6(1601)年、政宗のもとに家康から「和賀忠親の一揆に加勢した件について、申し開きをするために上洛せよ」という詰問状が届く。