「危機感がチームを強くする」。相良の作戦が奏功し、ドクターたちの意識は少しずつ高まっていた。だが、たまき(野際陽子)や桃井(小野武彦)の願いもむなしく、相変わらず森山(高嶋政伸)だけは一人蚊帳の外。大人げなく拗ねるだけの森山に、佐々井(正名僕蔵)らチーム森山の面々もお手上げ状態だ。 そんなある日、関西を拠点とする満潤会グループの会長・満堂潤三郎(大和田伸也)が、たまきを訪ねてくる。挨拶もそこそこに提携話を持ちかける満堂。巨大な満潤会の傘下に入ることは大きなメリットだが同時に経営権の譲渡を意味する。病院を守りたいたまきは申し出を拒否。しかし、満堂はあきらめていない様子。 先天性胆道拡張症で入院していた孝子(遠藤久美子)が腹膜炎を発症する。相良(沢村一樹)はすぐさま手術を行うが、ちょうど手術中のタイミングで病院に救急患者が運び込まれてくる。手が離せない相良に代わって森山がとった行動とは……。