現れない恋人―。失意のうちに家路に着いた笙子の元にひまわりの花束が届けられた。 恋人・武田からのプレゼントだと思い込んだ彼女はお礼の電話をかけようと、携帯電話に手を伸ばした。 しかし、花束に添えられていたカードの文字を見て、愕然とする。 スタジオブース内、笙子が物思いにふけっていると、がちゃりと言う音が…。 スタジオに戻った彼女は、自分の荷物の脇に、見知らぬ袋が置いてあるのを見つける。 そこには「笙子さま」という宛名が。あのレディオボーイからのプレゼントだ。 「…」笙子は廊下に飛び出して、あたりを見回すが、怪しい人間はどこにもいなかった…。