義之たちが修学旅行中、学園では美夏がロボットだという噂でもちきりだった。街中でビル看板の下敷きになっても、彼女は無事だった……という話が広く知られてしまったのだ。「ロボットが学校にいるなんておかしい」と、美夏に冷たい眼差しを向ける者、「これがロボットなのか」と、面白半分に彼女に近づいて調べようとする者。そんな学生たちから、由夢は美夏を懸命にかばうも、「彼女はロボットではない」と否定することはできない。義之から美夏の事情を聞き、口外しないよう頼まれていたからだ。また、同じく義之から事情を聞いていた音姫も、休み時間のたびに起こる、美夏の件での小競り合いを収拾するべく、何度も校内を走り回っていた。しかし、激務が続き疲労が溜まった音姫は、ついに倒れてしまう。
そのことを由夢からの電話で知った義之は、小恋と楽しむ予定だった、最終日の自由行動を目前にしてひとりだけで先に帰宅し、自室で休む音姫のもとへ駆けつけた。だが、同時に義之は、小恋へ何も伝えないまま帰ってしまったのだ。音姫の言葉からそのことに気付かされた彼は、夕方、旅行から戻った小恋のもとへ出向き、今回の行いを謝罪。しかし、今の彼女に義之の言葉は届かない。小恋の心は、すでに彼と大きく離れていたのだ。謝り続ける義之のもとから、涙をあふれさせながら去っていく小恋。はたして、2人の関係はどうなってしまうのか……?