義之のサポートのおかげで学校生活にすっかり馴染んだ美夏は、義之や彼の仲間たちとともに昼食をとり、さまざまな話もするようになった。そんな彼らの今日の話題は、間近に迫った修学旅行。その単語を初めて耳にする美夏だったが、期待に胸を膨らませながら楽しげに話す義之たちの様子を見て、興味をもちはじめる。そして彼女は、義之たちが今度の日曜日に行くという、旅行の準備のための買い物に同行を宣言するのだった。
当日、ななかや、美夏の付き添いとして来た由夢も加わって賑やかな買い物を済ませた義之たちは、ほかに買うものがあるという由夢、美夏と別れた。だがその後、2人が驚くべき事故に遭ってしまう。突如ビルの看板が外れ、彼女たちの上に落ちてきたのだ。美夏はそれに気付き、とっさに由夢を突き飛ばすも、自分が看板の下敷きになってしまう。一方、義之は目撃者たちの騒ぎを聞いて現場へ駆けつけ、渉と協力して美夏を看板の下から救出。そこへ救急車が到着し、隊員たちが美夏を病院へ運んでいった。だが、義之はその状況を黙って見ているわけにはいかなかった。病院の診察で、美夏がロボットだと気付かれる可能性はじゅうぶんにある。しかも、彼女が感情の制御されていないタイプだと知られたら、人々の混乱を招くことは必至だ。義之はひとり不安を感じながら、小恋や渉たちとともに急いで病院へと向かうが……。