蝶子(古村比呂)が野々村家をたずねると、泰輔(前田吟)が活動写真館でトーキーを上映したいと考えていた。そこで泰輔は連平(春風亭小朝)を自宅に招き、無声映画を守り続けると約束したことを反故にさせてほしいと頼む。泰輔は、暮らしに余裕がない姪の蝶子や甥の道郎のためにも、そして楽士としての仕事を失った連平のためにも、自分の役目は稼ぐことなのだと訴える。連平は、泰輔の頼みを聞き入れる。