要(世良公則)が劇場の仕事を辞めたと聞き、かつての同僚・坂上(笹野高史)が心配して訪ねてくる。要は、音楽を添え物扱いする劇場の姿勢に納得がいかず、辞めたという。そこで坂上は、自分が所属するオーケストラに要を誘うが、要は首を縦に振らない。要はフリーとなり、岩崎家の収入は次第に先細りとなる。ある日蝶子(古村比呂)は、質屋から出てきたところをたまたま通りかかった田所邦子(宮崎萬純)に見つかってしまう。