東京で念願の音楽学校に入学を果たした蝶子(古村比呂)は、男女共学というあたらしい環境下で、日々音楽を学びはじめる。叔父・野々村泰輔(川谷拓三)とその妻・富子(佐藤オリエ)のもとで下宿をはじめた蝶子の、今の悩みは東京での生活費だ。文士を目指して一人暮らしを始めた兄・道郎(石田登星)への仕送りも途絶えて久しい。父・俊道(佐藤慶)は、こどもたちへの仕送りについて、非情な決断を下すのだが…