近ごろ、真面目で勤勉な同僚・矢沢五郎右衛門の様子がおかしい。その原因は鶏鍋「きじや」の娘・お羽への恋心。店主が亡くなってから、店の料理の味が落ちたと悩むお羽を助けるため、勉学もそっちのけで一緒に料理開発に取り組む五郎右衛門。しかし、同じタイミングで以前、藩に提出した建白書が認められ、修正を命じられる。自分の野望も捨てられない五郎右衛門は、伴四郎にお羽といっしょに料理を作ってくれるよう頼むのだった。