土用の丑が近づく頃、浅草の鰻屋・うな勝の職人見習い・優人(鈴木裕樹)は、住み込みで修行をしているのに雑用ばかりの生活に嫌気が差していた。ある日、不満の募った優人は、師匠・勝(六平直政)の店を飛び出してしまう。
そんな頃、光子(風吹ジュン)の計らいで奈津(貫地谷しほり)は満月堂に住み込むことになった。初めて体験する住み込み生活に奈津はウキウキ。その満月堂に勝がやって来た。いかつい顔の勝に奈津はびっくり。しかし勝は奈津の怯えた顔など気にせず、「元気の源だ」と満月饅頭を買っていく。
数日後、弘道(林家正蔵)や泰造(なぎら健壱)も参加した奈津の引っ越し祝いが行われた。その宴席の最中、店の外で喧嘩が始まった。竹蔵(尾美としのり)らが仲裁に入ると、暴れているのは泥酔した優人だった。
ある日、作業への慣れからか気が緩みミスを連発する奈津に、梅吉(國村隼)は雷を落とす。傷心の奈津は、お使い先で会った優人と言葉を交わし、同じ境遇の優人に親近感を覚えるが・・・。