奈津(貫地谷しほり)が仕事にも慣れてきた頃、満月堂に茶道一ツ橋流のお茶会で出す和菓子の注文が舞い込んできた。親方の梅吉(國村隼)は、竹蔵(尾美としのり)に新作和菓子の創作を一任。竹蔵は、過度の不安とプレッシャーでぼんやりとしてしまう。さらに追い討ちをかけるように、梅吉がぎっくり腰で店を休むことに。親方の不在で、竹蔵はさらに情緒不安定に陥る。
そんな満月堂に、悦子(田中律子)がひとり息子の文哉(渡辺奏人)を連れて遊びにやってきた。実家の一角を増築し喫茶店『カフェ・たんぽぽ』を営んでいる悦子には龍太(金子昇)という夫がいるのだが、近所に住んでいるにもかかわらず現在は別居中。奈津は光子(風吹ジュン)から悦子の家庭状況を聞き、文哉のことが心配になる。
後日、光子からお使いを頼まれた奈津は、茶道一橋流の家元・あやめ(白川由美)の自宅を訪問。そこで初めてお茶の稽古を見学させてもらった奈津は、お茶と和菓子の結びつき、和の世界の奥深さを改めて知るのだった…。