恒例の『ほおずき市』が近付き町全体がウキウキとしはじめた浅草で、奈津(貫地谷しほり)が修行を初めてから数日が経った。しかし、まだまだ梅吉(國村隼)と竹蔵(尾美としのり)の息の合った作業ペースにはついて行けず、ミスをすることもしばしば。
そんな中、鈴子(大森暁美)という女性が「ほおずき」という名の菓子を求めて満月堂へやってきた。光子によれば、かつて満月堂の名物菓子だった「ほおずき」だが、ある事情で先代の主人が封印してしまったのだという。
しばらくしてお使いに出た奈津は、満月堂の「ほおずき」が手に入らず消沈の鈴子を発見する。鈴子は奈津に、余命幾ばくもない父が最後に満月堂の「ほおずき」を食べたいと望んでいることを打ち明ける。鈴子の父はほおずき職人で、初めてほおずき市に出店した際に満月堂の「ほおずき」を偶然食べ、「この菓子に負けない立派なほおずきを作ろう」と決意したのだという。なんとかして鈴子の父に満月堂の「ほおずき」を食べさせたいと考えた奈津は…!?