洋菓子職人を目指している安藤奈津(貫地谷しほり)は、店主の急逝により無職の身に。
働き口を見つけようと東京の洋菓子店を回るが、ちょうど就職活動が終わった時期で、なかなか就職先が見つからない。
そんな中、奈津は江戸時代から続く老舗の和菓子屋・満月堂の存在を知る。
ベテラン職人の梅吉(國村隼)、同じく職人の竹蔵(尾美としのり)、そして女将の光子(風吹ジュン)の3人で店を切り盛りしている満月堂では、浅草・三社祭を控え“臨時バイト”を募集していた。いくつもの偶然が重なり、奈津は祭の間だけ満月堂で働くことに。
与えられた仕事は接客のみとはいえ、洋菓子のことしか知らない奈津にとって和菓子の世界はすべてが新鮮なものだった。和菓子職人の大変さを目の当たりにするも、梅吉が作る繊細な味や奥深い和菓子の世界に、いつしか心を惹かれた奈津は・・・。